2016年12月16日
新型UVインキ供給システムのイメージ図
(株)ケイ・ジー・ケイ(本社/神奈川県相模原市)は、オフセット印刷機・枚葉機用UVインキの自動供給用に、インキポンプユニットおよびインキ分配制御弁をフルモデルチェンジし、平成29年初旬より供給システムとして発売する。
ラジカル重合を用いたUVインキは、速乾のメリットが多い一方、経年使用に伴い圧送機器内部で硬化を起こす、油性インキとは成分・構成が異なり流動性が非常に低いなど、ハンドリングの難しさが課題となっている。
今回の新製品は、UVインキの大容量供給に幅広く適応すべく、UVインキ接液摺動を行うポンプ・制御弁の主要部品に独自の硬化抑止技術を適用し、部品固着や硬化生成物による異常摩耗を抑えて高耐久化している。ポンプ、制御弁とも軸封部のグランドパッキン構造を廃し、高粘度インキの高圧圧送に耐える新開発のシール機構を採用。これにより部品寿命(一般的な運転条件下で3年〜5年程度)までは軸封部でのインキ硬化による動作部品の固着やインキ漏出を防止。さらにUVインキ用ポンプでは、不可能とされてきた最大吐出圧=3MPaを実現している。