2024年6月5日
献花で故人とのお別れと冥福を祈った
2月13日に90歳で逝去された大日本印刷(株)代表取締役会長・北島義俊氏の「お別れの会」が6月3日、東京・港区のオークラ東京において執り行われ、およそ2,000名が参列し、故人を偲んだ。
北島氏は、1963年に同社に入社し、1979年に社長就任。社会が大きく変化して企業経営の難しさが増すなかで、印刷技術を応用・発展させる「拡印刷」を旗印に、常に新しい事業の創出につとめ、長年にわたり同社を牽引した。また、業界全体の発展にも力を尽くし、1985年に発足した日本印刷産業連合会の初代会長を務めた。
一方、日本の出版文化への思いから丸善、図書館流通センター等をDNPグループに迎え、出版文化の底支えに注力。1886年からは出版印刷の中心拠点であった市谷地区の再開発を推進し、地域と共存する緑地や文化施設「市谷の杜 本と活字館」も新設した。
1986年にはグラフィックデザイン専門のギャラリーを東京・銀座に設立。ルーブル美術館等と共同でアート作品や文化財の新しい鑑賞方法の開発にも取り組むなど多様な文化活動にも情熱を傾けた。
北島義斉社長は、「故人の志を未来へとつなぎ、持続可能なより良い社会、より心豊かな暮らしの実現に向けて、新しい価値の創出に挑戦し続けていく」としている。