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昭レPLUS(北海道)、破産申請へ-負債4億900万円

 昭レPLUS(株)(旧:昭和レーベル印刷工業(株)、北海道札幌市西区発寒16条14-4-10、設立1973年4月、資本金4,400万円)は5月26日までに事業を停止し、破産手続きを弁護士へ一任した。負債総額は、約4億900万円(2024年3月期決算時点)。

 シールやラベル、ステッカー印刷に特化した印刷業者で、各種食品パッケージ用・工業用・医療品用のラベルを印刷し、各企業に販売していた。他社に先駆けた印刷機械の導入によって差別化を図り受注を獲得するほか、東京都葛飾区に東京支店と工場を設けて業容を拡大し、ピーク時の1991年3月期には約11億9,000万円の売上高を計上していた。

 しかし、同業他社との競合やDX推進にともなうペーパーレス、食品分野でみられるラベルレス、脱・廃フィルムが進み、需要が徐々に減少。2019年3月期の売上高は6億6,060万円まで落ち込み、2,323万円の赤字を計上した。

 近年は需要の低下から受注単価も落ち込む中、紙やインクをはじめとした原材料高騰により採算面も悪化。2024年3月期の売上高は約4億9,000万円にとどまり、今後の業績回復の見通しも立たないことから、今回の措置となった。
(東京商工リサーチ調べ)

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