2024年7月26日
年始5日からアダマスを全面採用
2台の菊全判7色コーターUV印刷機「Rapida106」が稼働
エコスリージャパン(株)(岡本勝弘社長)は7月25日、パッケージ印刷の岩倉印刷紙業(株)(本社/大阪市天王寺区東上町2-25、岩倉大介社長)郡山工場(奈良県大和郡山市)において内覧会を開催。パッケージ印刷業者ら20名が参加した。
同社主力の郡山工場は、830種類を超えるパッケージ印刷製品を手掛ける「大ロット・短納期対応特化型」の一貫生産工場。品質と生産効率を担保しながら「環境対応」を実践できる刷版工程の構築を目指し、年始からエコスリーの高耐刷性ガム処理プレート「アダマス」を採用している。
冒頭、挨拶に立った岩倉社長は、「過去10年の歳月をかけて生産機の高速化、機械台数の削減、そして環境対応に取り組んできた。アダマス採用はその取り組みのうちのひとつ」と説明。「現時点で最良の選択だったと確信している」との評価を語った。
次いで、工場統括兼業務推進部長の梅本政資氏が講演。同社では、完全無処理版における耐刷性や本機への影響、作業工程増、オペレータへの負担増といった懸念からガム処理版を選択した経緯を紹介。湿し水供給量5〜10%低減や色調再現性向上、損紙削減のほか、強アルカリの現像液を使用しない環境適正効果などを提示した上で、オフセットパッケージ印刷への有効性を解説した。