2023年9月28日
紙の欠点を補う工夫で繰返し緩衝性が向上
京セラドキュメントソリューションズ(株)(安藤博教社長)が開発する中高速カラーA4プリンターの製品包装「繰返し緩衝性を向上させた紙製包装」が、(公社)日本包装技術協会が主催する「2023日本パッケージングコンテスト」において「ロジスティクス賞」を受賞した。同社の同コンテスト受賞は16度目。
同社は、20年以上前から、長寿命で廃棄物が少ないプリンターや複合機を開発し、廃棄される消耗部品を極小におさえ、地球環境に優しい製品を供給してきた。包装材についても、古紙をリサイクルして作られるパルプモールドを使用し「脱プラスチック」に繋がる紙製緩衝材の採用を進めてきた。
紙製緩衝材は、発泡の緩衝材と異なり復元力がないため、複数回の衝撃が加わることで緩衝性が低下する。そこで段ボール緩衝材には衝撃を受けると蛇腹状につぶれ緩衝材を支える形状や、パルプモールドには円筒形状を採用して倒れ折れを抑制するなど、紙の欠点を補う工夫を行い、繰返し緩衝性を向上させた。
ロジスティクス賞は、製造者から消費者までの流通段階で、その包装形態が包装、および物流の合理化、物流コストダウンに貢献するものとして選定されている。