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企業・経営

アイワード、ミューラー機導入による「製本のスマート化」公開

2022年4月21日
奥山社長(左)とルドルフ・ミューラー会長
既設機を含む計4台すべてを「コネックス」に統合

 (株)アイワード(本社/北海道札幌市、奥山敏康社長)は4月20日、ミューラー・マルティニ社製設備導入による「製本システムのスマート化」を報道関係者に公開した。
 同社は昨年9月、石狩工場内に無線綴じ機「アレグロ」と中綴じ機「プリメーラMC」を新規導入し、既設機を含む計4台すべてをデータマネジメントシステム「コネックス」に統合。同時にオペレータの動線や物流を考慮した機械レイアウトの変更も実施し、「製本工程のスマート化」を実現している。
 これら4台にはすべてバーコード読み取り乱丁検査装置「アジール」を搭載。また、中綴じ機には針金形状検査装置「スマートステッチ」も搭載されている。
 新設2台は、各ユニットを単独駆動させるモーションコントロール仕様で、1ジョブの切り替え時間30〜40分が半分に短縮。また、無線2台はともにPUR対応(兼用)、中綴じ2台はともに最大A3、最小A6サイズに対応するなど、同様の仕事を両機でカバーできることから、柔軟で効率的なスケジューリングが可能になっている。
 さらに、300ページを超える厚物の仕事が全体の2割を占めることから、新設のアレグロ30鞍は、16ページ折りで最大480ページを一度に生産でき、それ以上の厚物は、下処理した仮丁合をブックブロックフィーダーからラインへ搬送することで合本作業の自動化も実現している。
 「我々が扱うのは『人の命を守る本』『人を育てる本』『人の営みを記録する本』『社会の進歩に寄与する本』など。今回の製本設備強化は、出版文化への貢献において大きな力を発揮するものと確信している」(奥山社長)

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