2017年9月22日
(株)福島製本印刷(埼玉県新座市畑中1-21-5、設立昭和31年4月、資本金1,200万円)は9月4日、さいたま地裁より破産開始決定を受けた。
同社は昭和24年に文京区小石川で創業し、製本業を手掛けていた。42年11月には現本社地で自社工場を稼働させるなど積極的な投資を行い、近隣に所在する大手印刷会社などの下請けとして営業基盤を確立。しっかり綴じることによって、繰り返しの使用に耐える強度を保ち適度に開く製本技術を駆使し、子供向けの絵本などに対して一定の需要を取り込んでいた。
平成8年12月期にはピークとなる約5億2,000万円の売上高をあげていたが、インターネットの普及などにより受注環境が悪化。平成17年7月期(決算期変更)には売上高が約1億5,000万円に落ち込んだ。
金融機関からの追加支援などを受け、経営の立て直しを進めていたものの印刷業界の低迷により受注環境は回復せず、利益も低調に推移。さらに借入返済の負担なども大きく資金繰りが逼迫し、今回の措置となった。
負債総額は、約5億5,000万円。
(東京商工リサーチ調べ)