2017年9月11日
孔版技研工業(株)(群馬県館林市富士原町931-1、設立 平成19年6月、資本金500万円)は9月6日、事業を停止し、破産手続きを弁護士に一任した。
同社は、フィルムや樹脂板のスクリーン印刷を得意とし、大手印刷業者の下請として事業を展開。その後は電機メーカーなどにも販路を築き、徐々に売上高を伸ばしてきた。平成25年6月期には大口案件を受注したことで売上高は約15億4,700万円をあげたが、原材料費や外注費の増加によって1,512万円の赤字を計上。同年11月には約1億5,000万円を投じて現在の本社を取得して生産能力を高めたが、以降は大口案件の獲得がなく、売上規模は縮小傾向にあった。
平成28年6月期には受注減少で売上高は約1億9,000万円に落ち込み、約4,800万円の赤字となり債務超過に転落。資金繰りは徐々に厳しさを増し、借入返済のリスケジュールを行っていた。
平成29年6月期には売上高が回復したものの、黒字転換には至らず、厳しい資金繰りが続き、先行き見通し難から今回の措置となった。
負債総額は、約3億3,400万円。
(東京商工リサーチ調べ)