2013年6月3日
アサナカ紙商事(株)(資本金2,000万円、埼玉県川越市問屋町4-1、代表 浅海廣氏、従業員25名)は、5月31日に事業を停止し、事後処理を弁護士に一任、自己破産申請の準備に入った。
同社は、1950年6月創業、1957年7月に法人改組した紙の卸売業者。印刷用紙を中心に各種和洋紙の販売を行い、あわせて事務機器、付属品なども扱っていた。老舗の紙卸売業者として地元では高い知名度と実績を持ち、県内外の印刷業者を主体に埼玉県や川越市などの官公庁にも幅広く販路を有し、2008年9月期は年売上高約11億9,200万円を計上していた。
しかし、印刷・出版業界の低迷やペーパーレス化などの業界環境の影響を受け、その後の売り上げは低迷。販売単価の下落なども余儀なくされ、収益面でも課題が多くなっていた。加えて、東日本大震災の影響による一時的な資材不足で販売面にも支障をきたし、2012年9月期は年売上高が約4億9,300万円にまでダウン。連続最終赤字を計上して対外信用も大きく低下したため仕入れが困難となる事態に至り、事業の継続が困難となった。
負債は約6億円の見込み。
(帝国データバンク調べ)