2012年11月29日
(株)松屋(資本金7,000万円、東京都中央区京橋3-6-8、代表 井坂壽氏)は、11月19日に東京地裁へ自己破産を申請、28日に破産手続き開始決定を受けた。
同社は、1950年4月に設立した洋紙卸業者。業歴60年を超える老舗で、長年の取引実績から東京・大阪に営業基盤を確立。大手紙販売代理店から出資を受けるほか、宗教法人グループに安定した販路を有し、2009年12月期には年売上高約47億4,300万円を計上していた。
しかし、その後は需要の低迷から売り上げが減少していたうえ、東日本大震災により一時的に仕入面で供給が滞り業況が急速に悪化。2011年12月期の年売上高は約33億4,900万円に落ち込み、約1億3,400万円の最終赤字を計上していた。こうした中、今年9月には取引先の(株)上武カラー印刷(群馬県太田市)が破産したことで約7,000万円の焦げ付きが発生。資金繰りが限界に達し、10月4日付で事後処理を弁護士に一任していた。
負債は債権者約79名に対し約7億8,502万円。
(帝国データバンク調べ)