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アート印刷工芸社(大阪)、破産申請へ-負債2億5,200万円

 (株)アート印刷工芸社(東大阪市七軒家5-2、設立1973年7月、資本金2,000万円)は11月6日までに事業を停止し、破産手続きを弁護士に一任した。負債総額は約2億5,200万円(2023年5月期決算時点)。

 ポスター、カタログなどの商業印刷物のほか、高級美術・書籍の印刷、また顧客ニーズに対応した企画提案・制作を手掛けていた。ドイツ製印刷機や「オンライン枚葉印刷検査装置」の導入などによる高品質印刷を強みに、大手印刷業者などに受注基盤を構築し、ピーク時の1998年5月期には売上高約3億9,000万円を計上していた。

 しかし、以降は紙需要の減退などで受注は低調に推移し、2025年5月期の売上高は約1億8,000万円まで減少し、採算面も悪化していた。2024年1月に代表者が交代し、2025年10月には再び代表者が交代するなど経営体制の変更が続き、動向が注目されていたなか、今回の措置となった。
(東京商工リサーチ調べ)

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