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クボタ印刷ほか1社(愛媛)、破産申請へ-負債2社合計で5億9,000万円

 クボタ印刷(株)(愛媛県松山市福音寺町579-6、設立1953年7月、資本金1,000万円)と関連の(株)アイ・サポート(同所、設立2011年12月、資本金500万円)は9月30日に事業を停止し、松山地裁への破産申請を弁護士に一任した。負債は、クボタ印刷が約4億円、アイ・サポートが約1億9,000万円で、2社合計約5億9,000万円。

 クボタ印刷は、1948年1月に創業した地区古参の印刷業者。業務用印刷、商業印刷、出版用印刷等の一般印刷に加え、特殊印刷やセールスプロモーション事業を手掛け、広告代理店や官公庁に営業基盤を築き、5億~6億円の年間売上高で推移していた。

 事業多角化のため、2011年12月にはアイ・サポートを設立し、松山市内に在宅介護施設を開設。しかし、介護事業は思うように業績を伸ばせず、2021年頃には他社に事業を譲渡し、同社は施設賃貸管理を手掛けるようになった。

 この間、クボタ印刷はアイ・サポートへの資金流出分を回収できなかったことに加え、コロナ禍以降の急速なデジタル化により印刷需要が落ち込み、受注が減少。印刷用紙やインク等の高騰により採算面も悪化して資金繰りが逼迫し、支えきれなくなり、2社ともに今回の措置となった。
(東京商工リサーチ調べ)

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