ページの先頭です

山口印刷(佐賀)、破産開始決定-負債2億円

 山口印刷(株)(佐賀県伊万里市二里町大里乙3617-1、設立1965年9月、資本金2,000万円)は9月19日、佐賀地裁武雄支部から破産開始決定を受けた。負債総額は約2億円。

 1925年1月に創業した老舗の印刷業者。地元の自治体や企業を中心に営業基盤を築き、ピーク時の1998年12月期には4億3,021万円の売上高を計上した。しかし、その後は競争が激化し、売上が低迷。有田焼メーカー向けの転写紙も縮小傾向とともに下降線を強いられ、単価安もあり採算面も悪化していた。

 2020年以降は新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けて売上減に歯止めが掛からず、2024年6月期は売上高が約1億2,300万円にとどまり、約1億3,600万円の債務超過に転落。その後も商況は好転に至らず、借入負担も重荷となり2025年1月、県内の同業者に印刷事業を譲渡し、今回の措置となった。
(東京商工リサーチ調べ)

注目コンテンツ