田中手帳、新サービス「D-EDGE」を本格展開
本の天地、小口へデジタル印刷〜装丁に新たな付加価値
田中手帳(株)(本社/大阪市住之江区、田中尚寛社長)は、本の天地や小口にインクジェットで印刷する新サービス「D―EDGE(ディーエッジ)」を本格展開した。長年にわたり培ってきた手帳製本技術とデジタル印刷を融合させることにより、高精細な断面印刷と量産性を両立させた。同社は6月に開催されたコンテンツ東京2026のライセンシングジャパンで同技術を紹介。本の小口を複数冊並べることで一枚の絵柄が完成する独自の表現などが来場者の注目を集めるなど、新たな本づくりの可能性を示した。

本の小口に職人が手作業で装飾する「小口染め」は古くから知られているが、近年では小口そのものをキャンバスに見立て、フルカラーの絵柄を印刷することで、書籍やノートに新たな価値を付加する取り組みも広がりつつある。そうした中、同社が新たに立ち上げたのが、小口印刷サービス「D―EDGE」である。
同社は2025年2月、本の小口へインクジェットプリントが可能なスイス製のデジタル印刷機を初導入。さらに、2026年2月には同機を追加導入し、2台体制を構築した。これを機に「D―EDGE」のブランド名で本格的なサービス展開を開始した。
同社が小口印刷に着目したのは近年に始まった話ではない。数回前のdrupaで同機を目にしたものの、当時は印刷品質が求める水準に達しておらず、導入を見送った経緯がある。その後、2024年の「drupa2024」で改めて実機を確認したところ、インクジェットの画質は大きく向上していた。「これなら製品として提供できる」。このように判断したことが、導入への決め手になった。
サービスの本格展開に合わせ、同社は6月17日から19日まで東京ビッグサイトで開催されたコンテンツ東京2026のライセンシングジャパンに出展。ブースでは、小口へ鮮やかな風景やイラストを印刷した書籍を展示したほか、複数冊を並べることで一枚の絵柄が完成する「ユナイテッドイメージ」のサンプルを展示した。


展示物を目にした来場者からは「こんなの見たことない。これは何ですか?」との驚きの声が上がり、「本です」と答えると、さらに興味深そうに手に取る姿も見られたという。小口という、これまではあまり意識されることのなかった部分を表現の場へと変える提案は、多くの来場者の関心を集めた。











































