2024年7月18日
「DICTOR」アプリケーションイメージ
TOPPAN(株)(齊藤昌典社長)は、医師等のデジタルクローンを簡単に生成し、患者やその家族に対して医師本人の顔と声で医療行為等の説明を行う動画を、テキストデータや画像を用いて自動生成をするWebアプリケーション「DICTOR」(ディクター)を開発。7月から全国の医療機関に向けて提供を開始する。
同社は、北海道大学病院 医療・ヘルスサイエンス研究開発機構(北海道札幌市)と、デジタル技術を活用して、医師や看護師等の説明業務を支援する医療DX技術基盤の研究開発を2022年から行ってきた。今回は、その研究開発の成果として発表するもの。提供開始に先立ち、北海道大学病院入退院センターと北海道大学病院消化器外科で行われた実証では対面説明時間が約40%短縮された。
今後は、「DICTOR」を2026年までに100以上の医療機関への導入を目指す。「医師の働き方改革」の推進と、患者への説明内容の理解度向上を両立させることで、医療の質向上に貢献していく考え。