新型コロナで変動する国内プリンター市場
IDCジャパン(株)(竹内正人社長)は、国内インダストリアル/3Dプリンター市場の2019年支出額実績と、2024年までの予測を発表した。
それによると2019年の国内インダストリアルプリンター市場規模は、前年比3.2%増の537億6,300万円、3Dプリンター市場規模は同3.6%増の172億3,000万円であった。
国内インダストリアルプリンター市場は、プロダクションプリンター市場とラージフォーマットプリンター市場で構成されており、それぞれの2019年の支出額は、プロダクションプリンター市場が323億2,900万円(前年比6.2%増)、ラージフォーマットプリンター市場が214億3,400万円(同1.0%減)となった。
2020年の国内インダストリアル/3Dプリンター市場では、新型コロナウイルス感染症の影響により、展示会やイベントが中止あるいは延期されたことから、2020年の国内インダストリアルプリンター市場の支出額が449億7,000万円(前年比16.4%減)、国内3Dプリンター市場の支出額が158億3,900万円(前年比8.1%減)となり、2019年の実績を大幅に下回ると予測している。
2021年以降、プロダクションプリンター市場では、新型コロナウイルス感染症が収束したとしてもしばらく影響が残り、ベンダー間の競争激化でプリンター価格の低下が続くことが考えられることから2019年〜2024年のプロダクションプリンター市場支出額の年平均成長率(CAGR)をマイナス4.1%、2024年の支出額は262億2,600万円となると予測。また、ラージフォーマットプリンター市場では、主な用途である図面やポスター、サイングラフィックスなどの市場が成熟していることから、長期的な新型コロナウイルス感染症の影響はほとんどなく、2019年〜2024年のラージフォーマットプリンター市場支出額のCAGRをマイナス0.2%、2024年の支出額を212億7,100万円と予測している。
一方、国内3Dプリンター市場は、新型コロナウイルス感染症の影響による緊急事態に対応して、3Dプリンターを使った部品製造や製品製造の事例が国内外で数多く報告されており、2021年以降に大きく成長に転ずる可能性が高いと予測されることから、国内3Dプリンター市場支出額の2019年〜2024年のCAGRを6.8%、2024年には239億8,700万円となると予測している。
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