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静岡製機、シンプル設計の低価格加湿機 - 気化式で省エネ&大量加湿

2021年11月5日

環境配慮製品で脱炭素社会に貢献


 印刷現場にとって湿度管理が重要であることは言うまでもない。しかし工業用加湿機は高価なものが多いため、必要性は分かっていながらも、設置していない現場も多いのが現状である。静岡製機(株)(本社/静岡県袋井市)は、そんな印刷現場の悩みを解決するため、少ない消費電力で圧倒的な加湿量を実現しながらも、シンプル設計にすることで低価格を実現した気化式工業用加湿機を提供している。大容量のニーズに応え、加湿量1時間あたり10リットルの新製品も登場した。

 農業機械メーカーとしては一世紀以上の歴史ある同社が加湿機を開発したのは15年前。同社ではそれまでも気化式の冷風機を開発していたようで、その技術を応用して加湿機を開発できると考えたのがきっかけだ。
 
 このため、同社の加湿機はすべて「気化式」となっている。ミスト式や蒸気式と比べての気化式の長所について産機営業部の広報担当者は、「水と風のみのため省エネで、消費電力が少なく電気代も安い。また、湿度が高くなりすぎないのも特長で、蒸気式のように結露することもない」と説明する。

 工業用加湿機「HSE501」の1時間あたりの最大加湿量は5リットル。加湿適応面積は100平米で価格は18万円(税別)。大容量のニーズに応えた「HSE1001」の1時間あたりの最大加湿量は10リットル、加湿適応面積は200平米で価格は29万8,000円(税別)となっている。

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印刷現場での使用例(HSE501)

 抜群の加湿力と少ない消費電力で印刷現場の湿度管理と電力コスト削減に貢献するのはもちろん、設置工事も不要で、タンクに水を入れて100Vコンセントに差し込むだけで簡単に利用が可能だ。機能は強・中・弱の3段階がある。キャスター付のため、工場のライン変更や不需要期の移動の際も簡単に移動できる。

 「水道水を使用。カルキなどの飛散もほとんどない。水道ホースと接続できる自動給水ボールタップが付いているので、給水する手間も省くことができる」(広報担当者)

 また、必要な場合はオプションとして湿度調整機2万5,000円(税抜)、専用カバー(HSE501用/4000円、HSE1001用/5,000円)(税抜)も用意している。


事務所用加湿機も提供


 このほか、同社では事務所で使える大容量加湿機「うる〜の」を提供している。据え置きタイプで自動給排水の「HSE242」(50万円 税抜)、移動可能で手動給排水の「HSE302」(27万8,000円 税抜)を用意している。最大1時間あたり3.6リットルの加湿量を実現し、ボタン1つでオゾンを発生させることができる。

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事務所での使用例(HSE242)

 「オゾンを発生できるので、脱臭・消臭機能もある。低濃度オゾンながらも、新型コロナウイルスも不活性化できる。インフルエンザの対策にも設置を推奨したい」(広報担当者)

 同社は今後も環境に配慮した製品の開発を続け、脱炭素社会にも貢献していきたい考えだ。

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