2023年度国内「オタク」市場~「同人誌」市場が成長
(株)矢野経済研究所は、国内の「オタク」市場を調査し、主要分野における動向、参入企業動向、将来展望を明らかにした。
2023年度の「オタク」市場主要16分野(市場)では、14市場(「アニメ」「同人誌」「インディーゲーム」「プラモデル」「フィギュア」「ドール」「鉄道模型(ジオラマ等周辺商材含む)」「サバイバルゲーム」「アイドル」「プロレス」「コスプレ衣装」「メイド・コンセプトカフェ、コスプレ関連サービス」「音声合成」「2・5次元ミュージカル」)が成長。一方、「トイガン」「ボーイズラブ」の2市場は縮小という結果になった。
成長14市場の中では、「同人誌」市場が前年度比37.9%増と最も高い成長率となった。同調査における同人誌市場は即売会売上、委託販売売上、データ販売売上の合算値で算出している市場であるが、即売会の参加者数(出展者や一般来場者)はコロナ禍以降回復が進み、委託販売も即売会で行われるケースが多いため、連動して売上を回復させている。データ販売は、同人誌印刷などの工数が掛からないことにより、安価に制作しやすくなったことからコロナ禍以降定着し利用を拡大させている。加えて、翻訳版(海外売上)の販売も好調で、同人誌市場拡大に貢献している。
2024年度の「オタク」市場主要16分野(市場)は、12市場(「アニメ」「同人誌」「インディーゲーム」「プラモデル」「ドール」「鉄道模型(ジオラマ等周辺商材含む)」「サバイバルゲーム」「アイドル」「プロレス」「コスプレ衣装」「メイド・コンセプトカフェ、コスプレ関連サービス」「音声合成」)の成長を予測する。一方で、「フィギュア」「ボーイズラブ」「トイガン」は縮小を予測する。
成長を予測した12市場の中では、「音声合成」市場が前年度比21.3%増と最も高い成長率を予測。同市場は近年では「初音ミク」をはじめとする大手事業者が展開するバーチャルシンガーキャラクター以外にも人気歌声音声合成キャラクターが生まれているが、そうした中でも「初音ミク」が主要キャラクターとみる。加えて「プロジェクトセカイ カラフルステージ! feat・初音ミク」を原作とする劇場版アニメが今年1月に公開されたことなどから、キャラクター関連グッズの売上拡大が期待される。
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