拡大するHRテクノロジー市場
(株)シード・プランニング(東京都文京区、梅田佳夫社長)は、HRテクノロジーに関する最新動向について調査を行い、このほど、その結果を公表した。
HRテクノロジーとは、「HR(Human Resources)」と「Technology」を掛け合わせた造語で、AIやRPAなどの技術を融合させて、人事労務の効率化や採用強化などを行う手法のこと。
2020年の新型コロナウイルス感染症拡大により、業種や規模の大小を問わず、企業は採用活動の一時的な見直しを行うこととなった。また、それに加えて人事業務の一部または大部分にわたり業務フローの見直しと同時にITテクノロジーの導入を余儀なくされる事態となっている。同調査では、人材育成や採用活動、人事評価などの人事領域の施策や業務全般につき、それらの効率化、精緻化、高度化を行うためのIT技術を用いたクラウドサービスをHRテクノロジーと定義し、その機能に応じて独自に分類を行った上で対象とするサービスにより構成される市場規模を独自に算出し、2025年までの将来予測を行っている。
それによると新型コロナウイルス拡大により、2020年の企業の求人需要は大幅に減少。2020年後半以降は、回復基調がみられるも2020年年間を通して低調に推移。これにともない2020年のHRテクノロジー市場は、採用領域のサービス需要が停滞し、市場全体の成長の抑制要因となった。その一方で人事・労務管理業務のデジタルトランスフォーメーション化を前倒しで進める企業需要により、採用領域の一時的な需要減をカバーし、引き続き市場全体で堅調な成長を遂げている。これらを背景に2020年のHRテクノロジーの市場規模は前年比115%、1,381億円に拡大した。
2021年は、前年からの反動需要および中長期的な人事・労務管理業務領域のデジタルトランスフォーメーション化に向けた需要拡大により前年比124%、1,716億円に拡大すると予想される。多様化する個人の働き方を尊重し、個人と企業との関係性におけるベストマッチングを実現することを後押しするテクノロジーに対する需要は、今後もますます高まると期待され、HRテクノロジー全般に対する需要は今後も高い水準で拡大すると予想される。
これらを背景に、HRテクノロジー市場は2025年には3,278億円、2020年比約2.4倍に成長することが予測される。
ピックアップ
-
注目コンテンツ
コニカミノルタジャパン、AccurioDays2025で新たなフラッグシップモデルを公開
-
注目コンテンツ
「驚き」と「安心」を届ける検査機を提供 - 現場発の製品開発で価値創出
-
特集
エコスリー、ロボット活用でプリプレス工程を省力化[Robot Loader]
-
特集
富士フイルムBI、紙さばき作業を自動化〜国内初のロボットシステム発売
-
注目コンテンツ
大印工組、「PRINT LOVERS OSAKA 2025」10月17-18日開催
-
躍進企業
KASAMA(石川)、印刷とともに150年〜基盤強化と新たな進化へ
-
注目コンテンツ
[大印工組 70周年]ツナゲル〜ワクワクするぜ!印刷の未来
-
注目コンテンツ
FFGS、ユーザーに深く寄り添い、困り事を解決
-
躍進企業
大村印刷(山口)、特殊トナーと用紙対応力で小ロット・高付加価値ニーズに対応
-
注目コンテンツ
swissQprint Japan、「アジア地域の中核拠点」新体制で始動
-
注目コンテンツ
コダック、サーマルイメージングテクノロジー発表から30年
-
躍進企業
シミズ印刷紙工(石川)、「KBD MOLLシステム」で生産効率が大幅に向上