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昇文堂、蛙のかるた「かえるた」発表

組合まつりのブースにて、作者のあずけろさん(左)と田中常務

 (株)昇文堂(本社/東京都千代田区、田中眞文社長)は、新商品として蛙のかるた「かえるた」を発表した。

 これは、エーラス・ダンロス症候群という難病を生まれつき抱えている現在高校3年生のあずけろさん(本名:片野真洸さん)が描いた絵札のイラスト、蛙の特徴を説明した読み札を同社が制作した商品。10月29日と30日に東京国際フォーラムで開催された「組合まつり」の東京都印刷工業組合ブースで発売したもので、ブースでの取材で作者のあずけろさんは、「『かえるた』は、25種類のカエルを描いています。図鑑より一歩踏み込んだ内容を読み札に盛り込み、ひらがなで書いた小学生向けから一般向け、研究者向けと、三段階にレベル分けしました。雑学も入っていて、図鑑には載っていない生態や環境のことも知ることができます」と自身の思いを語った。

 この企画はあずけろさんが中学生の頃、趣味で描いたカエルの絵に昇文堂が着目したことに始まる。同社の田中千佳子常務取締役は「真洸くんと一緒に、蛙の魅力を形にするために、3年かけてようやく完成した」と話した。単なる家庭向けのゲームにとどまらず、環境や生態系への理解を促す教育ツールとしても活用できる。

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