swissQprint Japan、JAPAN SHOPで高付加価値サンプルをハイブランド市場へ提案
第五世代の高精細品質と加飾技術で実現
素材表現と大型出力で広がるアプリケーション
加飾表現に加えて、素材の特性を活かした多様なアプリケーションも紹介された。壁面には金属調メディアやアート作品、内照ディスプレイなどが並び、同社プリンターが対応できる幅広い用途を示していた。
インクジェットプリンターではメタリック表現は難しいとされるが、金属調のメディアにワイングラスのビジュアルを出力したサンプルでは、反射性のあるメディアを活用することで金属の質感を生かしたビジュアルを再現していた。ロゴやグラスの輝きがリアルに表現され、パッケージや広告用途での活用が想定される。

その隣には油絵を複製したアート作品のサンプルが展示されていた。原画を3Dスキャナーで取り込み、筆致の凹凸を再現するようにインクを厚く積層することで、絵画の立体感を再現していた。平面的な印刷物ではなく、絵の具の盛り上がりまで再現したような質感が特徴で、アート分野での活用可能性を示すサンプルとなっていた。
また、大型ビジュアルのポスターもサンプルとして展示。これは内照用ターポリンに出力されたもので、内部の照明を点灯させることで昼間とは異なる表情を見せるものだ。影の部分を最下層に出力し、その上に白インクとカラーインクを重ねる多層構造によって、点灯時と非点灯時で異なる印象を演出する仕組みになっている。
さらにブースでは、店頭什器やパッケージのサンプルも展示されていた。什器はリサイクルボードにプリントした素材を組み立てて作られており、展示物の上から下までのすべてが同社プリンターで出力されたものである。同社プリンターは最大3.2メートル×2メートルの大判メディアに対応しており、こうした大型ディスプレイや販促什器の制作にも活用できることを示していた。

什器の上には、コスメパッケージを想定したサンプルが並べられていた。アルミ蒸着紙などの金属調素材に印刷したパッケージや、透明インクによる加飾を施したパッケージなどが展示され、ブランド製品向けの高付加価値表現を提案していた。
高付加価値プリントでブランド市場に向けて提案
ブース内ではこのほかにも、立体的な視覚効果を生み出すサンプルが来場者の関心を集めていた。アクリル板の裏側にグラフィックを印刷し、表面には細かなレンズ状のインクを多数形成したサンプルでは、レンズの効果とアクリルの厚みが相まって奥行きのある表現が生まれていた。小さなレンズが地紋を拡大することで、視線の角度によって見え方が変化し、平面の印刷物とは異なる立体感を感じさせる仕上がりとなっていた。
これは「ドロップティックス」と呼ばれるインクジェット技術を活用したもので、来場者からも高い関心を集めていた。大川氏は「レンズ状のインクを精密にプリントすることで奥行きのある表現が可能になり、視覚的なインパクトを生み出すことができる」と説明した。
また、ブースの一角にはユーザー企業が制作したサンプルも紹介されていた。透明インクを使って雨垂れのような質感を表現した小物や、アクリル素材に両面印刷を施したサンプルなど、実際のビジネスの現場で活用されている事例が並び、同社プリンターの応用範囲の広さを示していた。
取材の最後、同社アプリケーションエンジニアの田中宏典氏は今回の展示の狙いについて「店頭什器やアクリル素材、パッケージなどをコスメ用途に集約した。これらの表現は理論的には他社のプリンターでも可能であるが、当社プリンターの高精細・高発色の品質によって、より製品に付加価値を与えることができる。こうした加飾表現を活用することで、ハイブランド市場など、より上位の顧客層に向けた提案ができるものと考えている」と話した。
高精細な出力品質と多彩な加飾技術を組み合わせれば、印刷物の表現領域は大きく広がる。swissQprint Japanの今回の展示は、同社プリンターが単なる出力機器ではなく、出力メディアの付加価値を高めるための表現ツールとして活用できることを示すものとなっていた。
新横浜ショールームでオープンハウスウィーク開催へ
なお、同社は5月19日〜22日までの4日間、新横浜ショールーム(横浜市港北区新横浜3-2-6)において、オープンハウスウィークを開催する。
来場者はJAPAN SHOP2026で紹介されたサンプルが出力されるデモを実際に体感できる。

















































