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swissQprint Japan、JAPAN SHOPで高付加価値サンプルをハイブランド市場へ提案

第五世代の高精細品質と加飾技術で実現

色域拡張と視覚効果で広がるビジュアル表現

 多彩なサンプルの中でも来場者の関心を集めていたのが、同社独自のインクや特殊な出力技術を生かしたサンプルである。その中、鮮やかなオレンジ色のビジュアルで目を引いたのが、専用のオレンジインクを使用したポスターのサンプルだ。

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専用オレンジインクを使用したサンプル

 ポスターにはオレンジ色の背景の前に立つ女性のビジュアルが大きく描かれており、色彩の鮮やかさが際立つ仕上がりとなっていた。一般的にはオレンジ色は複数のインクを掛け合わせて再現するケースが多いが、同社プリンターでは専用のオレンジインクを使用することで、より鮮やかな発色と色域の拡張を実現している。

 大川氏は「インクの掛け合わせで調色したオレンジと比べて発色が良く、赤系統の色の再現性も改善される」と説明。こうした色域拡張により、ブランドビジュアルや広告表現など、色の鮮やかさが求められる用途において、高い効果を発揮するという。

 一方、技術的な面白さで来場者の目を引いていたのがトカゲの写真を用いたサンプルだ。これは、ピラミッド印刷と呼ばれる手法を用いたもので、表面に小さな四角錐状の構造を多数形成し、その左右の面に異なる色のインクを出力することで、見る角度によって色味が変化する視覚効果を生み出している。

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ピラミッド印刷によるサンプル

 左右から見るとトカゲの色調が変化して見えるため、来場者の多くがサンプルの前で立ち位置を変えながら確認していた。こうしたチェンジング効果は広告ビジュアルや店頭ディスプレイなど、見る人の視線を引き付ける用途での活用が期待されるという。

 このように、同社プリンターでは単に高精細な印刷を実現するだけでなく、インクや出力技術を組み合わせることで、視覚的な訴求力を高める多彩な表現が可能であることを示していた。

厚盛りや透明インクで実現する立体的な加飾表現

 続いて紹介されたのは、UVインクジェットの特徴を活かした立体的な加飾表現のサンプル群である。壁面には時計やハート型のグラフィックなどのサンプルが並び、インクの厚盛りや透明インク、箔加工などを組み合わせた多彩な表現が展示されていた。

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厚盛りや透明インクによる加飾で付加価値を高めたサンプル

 時計をモチーフにした赤いサンプルでは、インクの厚盛りによって立体的な質感が再現されていた。UVプリンターでは厚盛り印刷を謳う機種も多いが、同社プリンターの特徴は、高い着弾精度により細部までシャープなエッジを表現できる点にある。大川氏は「細い線でもきれいに厚盛りすることができ、角の立った表現が可能になる」と説明した。こうした精密なインクコントロールにより、視覚だけでなく触感にも訴える立体的なグラフィック表現を実現している。

 また、透明インクを用いた加飾表現も来場者の関心を集めた。透明インクは、艶消し・半光沢・光沢・水滴のような質感を表現する「ドロップグロス」の4段階で打ち分けることができる。瓶のビジュアルを用いたサンプルでは、艶のある部分と艶を抑えた部分が対比されており、同じデザインでも質感の違いによって印象が大きく変わることが確認できた。

 さらに、ハート型のグラフィックを用いたサンプルでは、プライマーインクを利用した箔表現を紹介していた。印刷面にプライマーインクを出力し、その上に市販の箔を重ねることで、輝きのある金属的な装飾を実現することができる。印刷と加飾を組み合わせたこうした表現は、パッケージやブランド製品など高付加価値用途での活用が期待される。

 同社プリンタによるサンプルでは、単なる色再現にとどまらず、インクの厚みや光沢を活用した多様な質感表現を可能にすることで、製品デザインに新たな付加価値を与える技術として来場者の注目を集めていた。

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