swissQprint Japan、第五世代機・Nyala5が日本初上陸 ショールームでオープンイベント
刷新された高速・高精度プリント技術を公開
高度な色表現と特殊インク活用による効果
デモンストレーションでは、最高速度の「スピードモード(253平米/h)」での出力も披露された。メーカーが提唱する最高速モードは一般的に画質を犠牲にしていることもあるようだが、「swissQprintのプリンタは、トップスピードでも絵になるものが出力できるのが特徴」と田中氏。その言葉通り、文字の細部まで鮮明に表現されていることを確認することができた。
そして、この高画質を支えるのが「優れたインクの着弾性」である。「独自技術により、スピードモードでも文字が潰れず、写真も美しく仕上げることができる」と田中氏は自信を見せた。
さらに、視覚的な演出に加えて機能性を兼ね備えた「バーニッシュインク」も注目のアプリケーションだと説明した。1種類の透明インクで、マット、半光沢、グロス、盛り上げといった4つの効果を自由に選択することができる。岡部副社長は「バーニッシュインクは視覚的な効果はもちろん、耐擦過性や耐薬品性の向上など実用面の評価も高く、8〜9割のユーザーが導入している」と説明。バーニッシュインクを採用しなければ、せっかく高品質プリンタのNyalaを導入しても、その優位性を発揮できないといっても言い過ぎではないだろう。

バーニッシュインクの採用で4つの効果
特殊インクではこのほか、ホワイトインクの隠蔽性やオレンジインクの色域拡張なども人気があるとの説明があった。

ホワイトインキの隠蔽性も特徴

オレンジインキで色再現領域が拡張
岡部副社長は「ホワイトインクだけでも小ロットで再現性の高い出力が可能である。黒い紙に出力しても下地が全く黒くならない」と、その場で出力したサンプルを見せながら話した。