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研美社、東京・八丁堀にショールーム「The CORNER」開設

デジタル名刺の「発信拠点」〜交流・展示・イベントでコミュニケーション

 プラスチックカード印刷やNFC関連製品を手がける(株)研美社(本社/大阪市都島区、中田逸郎社長)は2025年11月、東京都中央区八丁堀にデジタルコンテンツショールーム「The CORNER」をオープンした。デジタル名刺などのコンテンツを実際に、見て・触れて・体験できる情報発信拠点と位置づけ、セミナーや異業種交流会などの開催も積極的に展開していく。印刷業界とデジタルコミュニケーションの橋渡し役となるスペースとして活用を広げていく。

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「The CORNER」の入口にて中田社長

デジタル名刺の普及に向けたリアル拠点

 「ショールームを開設して商品を展示し、どんどん人に集まってもらえる交流スペースにしたいと考えた」

 中田社長は「The CORNER」開設の目的をこのように語る。名称は、八丁堀の角地に立地していることに由来する。地下鉄八丁堀駅B1出口から徒歩1分という好立地を生かし、通りに面した開放的な空間を、街に開かれたショールームとして活用する考えだ。

 同社が特に力を入れているのが、NFCを活用したデジタル名刺サービス「nearbyカード」をはじめとするデジタルコミュニケーションツールである。現在、デジタル名刺は、個人事業主やフリーランスを中心に徐々に普及しているものの、企業単位での本格的な導入としては、まだ途上段階にある。

 「名刺交換の場で『デジタル名刺なんです』という人は増えてきている。しかし、大手企業が全面的に切り替えるという段階には至っていない。そこをどう後押ししていくかが今後の課題である」

 ネット広告などによるPRだけでは普及に限界があることから、同社では口コミや展示会を通じたリアルな接点づくりを重視。その流れの中で誕生したのが、このショールームである。

 「ここを『デジタル名刺の情報発信拠点』として機能させたい。実際に触れてもらい、使い方を知ってもらうことで、理解と認知を広げていくことが目的である」

「見て・触って分かる」体験型空間

 ショールーム「The CORNER」の最大の特徴は、製品を単に並べる展示スペースではなく、来場者が実際にカードを手に取り、NFCタッチによるデジタル体験を試せる点にある。

 同社のnearbyカードやURLカードなどを操作しながら、「カード×NFC」によってどのような情報発信やコミュニケーションが可能になるかを、その場で確認できる体験型の空間となっている。実物に触れ、動作を確かめることで、デジタル名刺の利便性や可能性を直感的に理解できることが最大の特徴だ。

 ディスプレイの中には、大阪公立大学の学生ベンチャーとコラボレーションして開発したボードゲーム「アニマルピコタッチ」も設置。カード技術をエンターテインメント分野に応用したユニークな事例として紹介している。さらに、同ゲームはクラウドファンディングを経て2月4日から正式販売となった。中田社長は「Hit&Blowがパーティーゲームとして進化したもの。ICカードとアプリを使って遊ぶ、現代型の数字推理ゲームとなっている」と説明する。

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ディスプレイの商品はその場で購入が可能

 さらに、将来的には自動販売機による無人販売も構想中だ。最近増えている食品の無人販売機のように、来場者が気軽にデジタル名刺を購入できる仕組みづくりも検討している。

 実際、すでに「通りがかりで立ち寄った人がその場でデジタル名刺を購入していくケースも出てきている」という。デジタル名刺は最短10分程度で利用可能なため、「急に名刺が必要になったときにすぐ使える」即時性も大きな利点だ。