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丸信、シール印刷特有の複雑な製版作業の自動化に挑戦

圧倒的な効率化を実現〜PACK NEOによる運用開始

 シール・ラベルやパッケージなどの「印刷・製造」事業と食品業界を中心に包装資材やさまざまなサービスなどを提供する「ソリューション」事業を展開する(株)丸信(本社/福岡県久留米市、平木洋二社長)は、SCREEN GP ジャパンが中心となってマルチベンダーで提唱するパッケージ印刷におけるワークフローの自動化・効率化を推進するコンセプト「PACK NEO(パックネオ)」を導入し、製版工程の自動化への取り組みを開始した。そこで今回、同社・製版課 課長代理の米倉春美氏に「PACK NEO」を導入した背景や導入後の成果、そして今後の取り組みなどについて聞いた。

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PACK NEO導入で効率化を実現した製版課

 丸信は、1968年6月、乾燥椎茸の進物用木箱の製造を目的として設立。1972年にシール印刷を開始。1990年には、オフセット印刷機を導入し、パッケージ印刷加工を開始するなど事業領域を拡大。現在では、包装資材事業を柱に顧客の課題解決につながるさまざまなサービスやソリューションをワンストップで対応するトータルパッケージカンパニーとして成長を遂げている。

 生産設備においては、平圧印刷機から凸版間欠印刷機、凸版輪転印刷機、オフセット間欠印刷機、オンデマンド印刷機、シルク印刷機などさまざま印刷方式による印刷機を約60台保有している。ロット、デザイン、使用環境に応じて原紙や印刷機を適切に組み合わせることで顧客のニーズに的確に応える生産体制を構築している。


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約60台の印刷機が稼働している
                

 

 さらに同社は、その高い技術力も強みとなっている。2016年には、シール・ラベルコンテストで最上位賞である「経済産業大臣賞」を受賞。2019年と2023年には、世界ラベルコンテストにおいて、各部門の最優秀作品の中から最も優れた作品が選ばれる「Best of the Best賞」を受賞するなど、その高い技術力は国内だけでなく、世界からも高く評価されている。

 また、第46回技能五輪国際大会(特別開催)では、「印刷職種」日本代表として同社の甲斐田光氏を輩出し、見事「敢闘賞」を獲得している。


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世界ラベルコンテストでBest of the Best賞を2度受賞