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視点の行方

副業を希望する20代は8割超

印刷ジャーナル 2024年11月5日

 (株)学情(本社/東京都中央区)は、20代の仕事観や働く意識をひも解くために「副業希望」に関するアンケート調査を実施。このほど、その調査結果を公表した。

 終身雇用が当たり前でなくなり、「ポータブルスキルの獲得」や「手に職を付けること」「稼ぐ手段を複数持つこと」への関心が高まっている現在、リモートワークなど多様な働き方が浸透し、「自由に使える時間」が増加していることも相まって「副業・兼業」への関心が高まっている。

 今回の調査では、20代の「副業希望」についてアンケートを実施。同調査は2024年10月5日から16日の期間で実施され、20代社会人(20代専門転職サイト「Re就活」/Webメディア「20代の働き方研究所」のサイト来訪者)を調査対象とし、310件の有効回答を得ている。

 まず、副業の実施意向について、勤務する会社で認められていたら、「副業したい」と回答した20代が52.6%であった。「どちらかと言えば副業したい」31.3%を合わせると、8割超の20代が副業を希望していることが確認できた。「今の時代は、収入源が複数あった方が安心できる」「自身のスキルを磨きたい」「副業では、自分の趣味や好きなことを仕事にしたい」「副業をすることで、今後の転職先の幅を広げられると思う」といった声のほか、実際に副業をしている20代から「本業はデスクワークだが、副業で身体を動かしたり運転をしたりすることで、良い気分転換になっている」という声も上がっている。一方、「しばらくは本業を頑張りたい」「本業が忙しいので、副業をする時間は確保できない」といった声も寄せられた。

 次に副業を希望する理由については、「収入を増やしたい」が91.5%で最多。次いで、「本業以外にも収入を得る手段を持っておきたい」58.5%、「好きなことを活かして仕事をしたい」40.4%、「スキルを磨きたい・習得したい」37.3%が続いた。

 また、副業の仕事を選ぶ際に重視する項目については、「報酬」が76.9%で最多。次いで、「業務・案件の内容」62.7%、「自身のスキル・経験で対応できるか」51.5%が続いている。このほか「収入を増やすことが目的なので、報酬を重視している」「本業としっかり両立できる範囲で取り組みたい」「学生時代に身に着けたスキルを活かした副業をしたい」といった声も寄せられている。