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視点の行方

テレワークの鍵は書類のデジタル化

印刷ジャーナル 2020年3月5日

 アドビシステムズ (株)は、テレワークで働いたことのあるビジネスパーソンに対し、そのメリットや課題について調査した結果を発表した。調査はインターネット上で行われ、都内に勤務する過去3ヵ月以内にテレワーク勤務を経験したことのあるビジネスパーソン男女計500名を対象に実施した。

 テレワークを体験したビジネスパーソンの86.4%が、業務の生産性が上がったと感じており、93.2%が今後も定期的にテレワークを実施したいと回答。テレワークを実施するにあたり、業務上の課題として感じたこととして最も多かったのは「会社に保管してある紙の書類を確認できない(39.6%)」で、「自宅にプリンターやスキャナーがない(36.2%)」「自分以外の仕事の進捗が把握しづらい(35.0%)」と続いた。

 テレワークで働いているときに、紙書類などの処理対応のためにやむなく出社した経験があると回答した人は64.2%となり、テレワークが進む中、社内の紙書類の管理がテレワークを推進する際の大きな課題となっていることが明らかとなった。

テレワーク経験者の8割以上が業務の生産性向上とペーパーレス化を実感

 テレワークを実施して、自身の生産性は上がったと思うかとの質問には、86.4%のビジネスパーソンが上がったと回答。またテレワークを実施してペーパーレス化が進んだかどうかについては84.8%が「ペーパーレス化が進んだ」と回答した。

 テレワークで働いているときに、判子や書類へのサイン、オフィスに保存してある紙書類を確認するといった、出社しなければ対応できないようなタスクが発生してしまい、出社した経験があるかどうかとの質問には、21.4%が「頻繁にある」と回答。「ときどきある」と回答した42.8%と合わせ、6割以上がテレワーク中にやむなく出社した経験があることが分かった。

 テレワークの経験者に今後、定期的にテレワークを実施したいかとの質問には、「積極的に実施したい」が52.6%、「どちらかというと実施したい」が40.6%と合わせて93.2%が今後も継続的に実施していきたいと回答した。