2024年2月26日
プレゼンでMultiDotの機能を説明
ハイデルベルグ・ジャパン(株)(東京都品川区、ヨルグ・バウアー社長)は、page2024において新たなスクリーニング技術「MultiDot(マルチドット)」を紹介した。
マルチドットは、最適化された異なるサイズの「クラスター」を持つ、マルチクラスター構造を使用する技術。スクリーンのドットを規則的な構造の小さなサイズのグループへと集約し、従来のスクリーニング(スクリーンの間隔や角度)の性質や特徴を維持している。
ドットゲインコントロールや再現性が難しいといわれるFMスクリーニングに対し、マルチドットはAMスクリーニングのように印刷しやすく、また、AMスクリーニングで課題となっているモアレも一切発生しない。同社では、50%の平網をマルチドット150線/inchとAM175線/inchでテスト印刷を行い、20%のインキ量削減を確認している。
マルチドットテクノロジーは、材料やエネルギー消費量、生産廃棄物の削減に寄与することで環境配慮への取り組みをクライアントに訴求することができる。さらに生産工程の最適化による作業時間の短縮にもつながり、印刷会社の高効率生産にも貢献する。