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ユポ、紙用油性インキで両面印刷が可能なユポシリーズの販売開始

2020年8月24日
活用用途イメージ
優れたインキ速乾性を実現(印刷条件によって変動)

 (株)ユポ・コーポレーション(渡邉真士社長)は9月1日より、合成紙ユポの新製品として紙用油性インキで両面印刷が可能となった油性オフセット印刷用グレード「スーパーユポダブル」(型番 FRBW)の販売を開始する。
 「スーパーユポダブル」は、ユポの持つ優れた耐久性、耐水性、印刷再現性といった基本特性をそのままに、専用の合成紙用インキを使用せずとも、紙用油性インキで両面印刷できる画期的な合成紙。また、同製品はバイオマス樹脂を一部配合したユポグリーンシリーズであり、CO2排出量削減にも貢献できる。
 同社では、創業当初より「油性オフセット機で印刷できる合成紙の実現」の研究開発を続けてきた。2002年には、片面限定で紙用油性インキが使用できる「スーパーユポ」を開発・販売しているが、両面印刷においては表面の絵柄が裏面にうつる等の問題が生じるなどの課題が山積していた。
 新製品の「スーパーユポダブル」では、インキの浸透に関する新技術をもちいることで絵柄の裏うつり等を低減。紙用油性インキでもきれいに両面印刷することがユポ史上初めて可能となった。これにより、合成紙用インキを購入するコストや、インキを交換する手間を削減。労働人口の減少により、少ない人員で高い生産性が求められるなか、現状の印刷機器・材料のまま、ユポを両面で印刷できる。
 同社は、今回の新製品を「オフセット印刷機で紙用インキを用いて表裏印刷できる"水に強く破れにくいプリントメディア"」として、一般的な紙が使用される様々な用途に展開。2024年度の販売目標を800トンと定め、「紙よりもっとできること」を提供し、創業から続く印刷産業の発展・高付加価値化に広く貢献していく方針。

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