2009年7月2日
三菱重工業印刷紙工機械販売(株)では、6月26日開催の定時株主総会並びに臨時取締役会において新社長に野端啓夫氏が選任され、これを受けて7月2日、KKRホテル東京において野端新社長の就任会見が行なわれた。なお同定時株主総会をもって前取締役社長の村岡知夫氏、前常務取締役の渡邉洋氏、光枝隆嗣氏、前監査役の茂見俊一氏は退任し、あらたに顧問に就任することとなった。
就任の挨拶に立った野端新社長は「我々が置かれている事業分野は、当社も例外ではなく厳しい状況にあり、まさに大嵐のなかの船出と実感している」と、あらためて厳しい業界の現況を再確認したうえで、その苦境を乗り切るための基本方針として次の3つを掲げ、展開を行なっていくことを明らかにした。
【三菱重工国内販売の最前線としての責任と自覚を持ってお客様に対応】
「三菱重工と一体となり各最前線でお客様と接する立場として、お客様の生の声に真摯に耳を傾けつつ、情報発信を行なっていきたい。お客様とWinWinの関係になることが理想と考えているが、そのための具体的な提案活動を展開していく」
【お客様に価値が生まれる機械を三菱重工と一体となって開発】
「お客様に価値が生まれることで、お客様に喜ばれ、信頼されると考えている。先日発表したLED-UV乾燥システムなどの新製品をお客様に提供していく」
【お客様に信頼され、喜んでもらえるサービス事業への脱皮】
「印刷産業は、過去に例を見ない厳しい状況に直面している。お客様にとって新台に投資することは、なかなか難しい時代となっている。しかしそのなかでも競争をして、事業を継続していかなければならないのが、現実である。そのため印刷紙工機械販売としては、少ない投資で大きな成果を上げられるサービス事業を展開していく。今年4月よりサービスを開始したサポートプログラム『PaQ,P』など、お客様の声から生まれたこれらのサービスメニューの開発を今後とも積極的に行なっていく」
【プロフィール】
▽氏名...野端啓夫(ノバタヒロオ)
▽出生地...大阪府生れ
▽生年月日...昭和24年7月30日
▽出身大学...慶応大学
【経歴】
▽昭和47年4月1日 三菱重工業(株)三原製作所入社
▽平成4年10月1日 同本社 産業機械事業本部 紙工機械部紙工機械輸出課長
▽同9年6月1日 同社 産業機械事業本部 製紙・紙工機械部 紙工機械課長
▽同12年4月1日 同社 紙・印刷機械事業部 製紙・紙工機械総括部 製紙・紙工機械営業部長
▽同15年4月1日 同社 紙・印刷機械事業部 紙工機械部長
▽同16年4月1日 三菱重工印刷紙工機械販売(株)常務取締役紙工機械本部長
▽同21年6月26日 同社・取締役社長就任