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勝田製作所、HPを企業情報発信型にリニューアル

2024年5月5日

14社の「お客様の声」紹介、リクルートページ強化で優秀な人材確保へ


 (株)勝田製作所(本社/大阪市城東区、勝田忠司社長)は4月22日、ホームページ(http://www.katsuda-works.co.jp)を企業情報発信型ページとして大幅リニューアルした。同社はこれまで、ホームページを単なる「Web上の会社案内」と位置付けていたが、リニューアルしたホームページでは、PC・スマホ対応を基本とし、新たなコンテンツとして14社の「お客様の声」を紹介。さらに、社員インタビューなどリクルート情報の充実を図っており、勝田社長は「昨今の人手不足解消と優秀な人材確保につなげ、当社が目指す『要素技術の深化・拡張に挑戦し、紙文化の未来』につなげていきたい」と将来を展望する。

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断裁精度や堅牢性、安全性などユーザーの「生の声」を紹介


ユーザーファーストと豊富なラインアップで信頼を獲得


 「フレンド断裁機」の愛称で親しまれ、今やその名を業界に知られている勝田断裁機。そのメーカーである(株)勝田製作所は、1934年に勝田忠司社長の実父・勝田義一氏が、現在も本社のある大阪市城東区鴫野の地で機械加工業として個人創業したことに始まる。そしてこの60年の間、全国の印刷、製本、紙工業界を中心に、紙断裁機の専業メーカーとして、断裁機とその周辺機器装置を開発・製造してきた。

katsuda_hp_2024_1.jpg また、ユーザーの課題に対しては、継承・深化・拡張を理念に、独自のアイデアとチャレンジ精神で多くの製品、技術を展開。勝田社長は「微力ながらも、業界の発展に貢献し得ていることに誇りと感謝の気持ちを持っている」と話す。今や業界に不可欠なメーカーとして信頼と実績を積んでいることは、そのユーザーの数が証明していると言えるだろう。

 かつては、断裁機メーカーは国内だけで10社以上が存在していた時代もあった。とくに関西には多かったが、現在は市場縮小により3〜4社に減少している。そのような中、同社はなぜ生き残ることができたのか。その理由の1つとして、勝田社長はユーザーファーストの精神でニーズに応えてきた結果である豊富なラインアップを挙げている。

 「当社は600ミリの小型機から1,550ミリの大型機まで、10種類以上のラインアップを取り揃えている。断裁機は鋳物から製造するため、たくさんの種類を持つことはそれだけ木型が必要になり、生産コスト、在庫コストがかかるため、経営的にはデメリットになるのだが、それでも当社はユーザーの要望に対応して、ラインアップを広げてきた」(勝田社長)

 そして、同社ではこれに加えて、ソフトクランプなどに代表される安全性、機能性、操作性を向上させる様々なオプション機能を用意。これによりあらゆるユーザーニーズに対応した断裁機を提供することが可能になっており、それが「フレンド断裁機」として親しまれている所以となっていると言えそうだ。

 さらに、勝田断裁機はつい最近まで、ユーザーインターフェイスの画面において、液晶のフラットディスプレイとセグメント表示の2種類を用意していた。つまり、20種類のラインアップとなっていたわけである。

 勝田社長は「フラットディスプレイの方が確かに扱いやすいのだが、年配のオペレーターの中には、キーボードで数字を打ち込むセグメント表示を好むオペレーターも一定の数がいる。断裁機はあくまでも『人』が使用するものであるため、あらゆるオペレーターのニーズに応えたいという方針を貫いてきた」と話す。どこまでもユーザーファーストを追求するのが同社の方針となっている。


断裁機の組立を中浜工場に集約。本社工場で「特注機」の生産開始へ


 同社はこれまで、本社工場を含めて3工場・1倉庫の生産体制で会社を運用していた。本社工場は昭和63年に建て替えたが、守口工場は昭和56年に竣工、第3工場に至っては昭和48年の竣工である。老朽化が進んでおり、勝田社長は「今後も継続的に要望に応えることのできるメーカーとして製品の供給を続けていくには、生産体制のリストラクチャリングは不可欠であった」と中浜工場を竣工した経緯について振り返る。

 そして同社は2022年10月、本社の組立工場機能を中浜工場に全面移管した。それから1年半が経過した今、具体的にどのようなメリットが生まれているのだろうか。勝田社長は「設備の新装により、当然、職場環境は良くなった。また、リニューアルにより現場も新たな気持ちでスタートしてくれている。そのほか、組立スペースの増床や外部賃貸倉庫の縮小、そして本社工場を特注機の組立スペースとすることにより、近年展開してきた特注機の受注環境を構築することができたことが大きい」と説明する。

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塗装などを行う1Fの作業スペース

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広々とした2Fの組立スペース

 すでに受注している紙加工関係の特注機の生産を今年6月頃から開始する準備が整っており、そのほか、現在は2〜3件の案件が進んでいるようで、勝田社長は「紙加工の自動ラインや省力化などに貢献する特注機の受注を目指したい。また、昨年11月に(株)共同精機さんが廃業され、その事業を継承することになったが、共同さんが行っていたステーショナリー製品、伝票、帳票関係、はがきなどのライン機械も目標におきたい」と話している。


新たなホームページを要素技術の深化・拡張に挑戦する一助に


 今回、リニューアルした「企業情報発信型」のホームページでは、まず新たなコンテンツとして14社のユーザー紹介記事を掲載。断裁精度の良さや堅牢性、安全性など勝田断裁機を実際に使用しているユーザーの具体的な声が紹介されており、今後、勝田断裁機の導入を検討する企業の参考となる情報が記事として紹介されている。今後も順次、企業数を増やしていくということだ。

 また、リクルート情報のページでは、「未来を創る技術で、あなたの夢を実現しよう!」をキャッチフレーズに、イラストの顔写真入りの社員インタビューを掲載。入社動機や仕事内容、会社の良さや将来の夢などが紹介されており、若手からベテランまでの6名の現場社員のインタビューが紹介されている。「勝田制作所の断裁機を世界的に有名にしたい」、「仕事に思いやりを持って働くことを大切にしている」、「主体的に仕事に取り組むことで、臨機応変な対応を心がけている」など、意欲的に仕事に取り組む社員のコメントが掲載されている。また、断裁機・オプション装置、周辺機・特注機の特徴については、動画でもわかりやすく紹介している。

 スマホ対応のホームページにした理由について、勝田社長は「最近は仕事を探すのも職安などでなく、インターネット、とくにスマホで閲覧して探す若者が多い。このため、人材不足の中で今さらとは思ったが、リクルートページを強化した」と説明しており、これにより人手不足解消と優秀な人材確保につなげていく考えだ。このほか、「よくある質問」などもQ&A形式で掲載されており、求職者にとって分かりやすい情報を提供している。

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リクルートページでは6名の社員インタビューを掲載

 また、リニューアルしたホームページでは、同社がコンセプトとして掲げる「3つの守る」として、「安全を守る」、「環境を守る」、「社員の笑顔を守る」について紹介されている。

 「安全を守る」は、機械の安全設計を最優先に考え、ユーザーの安全を守るということ。同社では社内において安全衛生委員会を開催し、社員の安全・健康を守っているという。

 また、「環境を守る」はCO2の排出量を削減し、地球環境を守る活動を行なっているということで、同社では2010年から環境省の環境経営システム、エコアクション21を継続して認証取得している。また、このほか会社周辺の清掃活動など、地域貢献にも力を入れている。そして、「社員の笑顔を守る」とは、社員の一人ひとりが生き生きと働ける環境づくりを目指しているということ。同社ではやりがいを持って働く人材を応援しているという。


「個の力」で製造力×開発力×営業力を醸成


 同社がメーカーとして強みとしたいと考えているのは、製造力×開発力×営業力の掛け算。勝田社長は、この3つの要素はすべて「人」が介しており、「個の力」によって掛け算の値は大きく変動すると考えているという。ユーザーファーストの風土は豊富なラインアップを作り、また、この3つの要素の掛け算にも大きく影響した。そしてユーザーの信頼を築き上げることにつながり、自社が今もここに存在できる要因であると説明する。そこにはすべて「人」が介しており、「個の力」が大きいと強調する。

 「当社は、多くの同業メーカーとの競合の中で、短納期対応から断裁機のカスタマイズまで、販売も開発もモノづくりも、あらゆるユーザーニーズに応えようと長年努めてきた。営業がユーザーの要望を現場に伝え、製造、技術が検討・調整するなどを繰り返す中で、徐々にユーザー側に立ってものを考えるという習慣が醸成されてきたと思う。そしてそのような風土が、『個の力』をより大きくし、当社の製造力と開発力、営業力の向上につながったと認識している」(勝田社長)


 同社は2024年より、断裁機プラス特注機関連を事業展開しており、さらなる断裁機の省力化・自動化の追求を開始。同時に、特注機の受注、製造を加速させている。これにより、「紙文化の未来」に挑戦と展望をつなげる断裁機メーカーを目指していく考えだ。

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