2016年10月4日
シート型非接触振動センサーのサンプル(左)、椅子に敷いて座るだけで生体データを取得できる(右)
凸版印刷(株)(金子眞吾社長)は、圧電素子を使用して生体信号を取得できるシート型非接触振動センサー事業に参入する。
同事業は、「心拍」「呼吸」「体動」「発声」など、生体から発する微細な振動を非接触で取得し、その信号を抽出できる振動センサーを活用することで、主にヘルスケアやモビリティ分野において、新たな価値を提供するもの。具体的には、これら4つの信号をリアルタイムに検知できるセンサーと、独自のアルゴリズムにより、その信号を解析するシステムをパッケージ化して提供。患者や高齢者の見守りケアや、睡眠・ストレスチェックなどの未病・健康増進、居眠り運転の防止をサポートするインフラツールとして展開していく。
凸版印刷は今後、介護・看護業界や自動車業界などと協業し、このシート型非接触振動センサーを用いた新事業の創造に積極的に取り組んでいく。また、長年培ってきた表面加工技術により、この振動センサーを薄膜フィルム上に形成する技術の開発を進め、幅広い用途へ展開していく計画。