2016年10月3日
「エンボスルックG2」サンプル(左)と「エンボスルック3D」サンプル(右)
凸版印刷(株)(金子眞吾社長)は、グラビア印刷で薄紙に素材の持つ質感や触感を表現する「エンボスルックG2薄紙タイプ」と、立体感を表現する「エンボスルック3D薄紙タイプ」の2製品を開発した。
同製品は、凸版印刷が長年培った製版技術と印刷技術をベースに凹凸で高級感を表現するもの。「G2薄紙タイプ」では、厚盛り透明ニスを用いたグラビア印刷により、ざらざら感やしわしわ感などの素材の持つ質感や触感の表現を可能にした。実物を高精細な画像としてスキャニングする技術と組み合わせることで、木目などのリアルな質感再現も可能である。「3D薄紙タイプ」は、グラビア印刷により、微細なドット柄の上に透明ニスを印刷することで、凸状のマイクロレンズを規則的に形成し、奥行きのある立体感を表現できる。
今後、酒類・飲料ボトルのラベル向けなど、食品・飲料、トイレタリーや医療医薬向け薄紙印刷用途として国内外に拡販を行い、両タイプで2017年度に約5億円の売上を目指す。