2016年9月5日
再生医療製品の低コストで効率的な製造・品質管理法の研究を行う
大日本印刷(株)と大阪大学、テルモ(株)(本社/東京都)は、再生医療に関する共同研究講座を開設した。同講座では、再生医療による心臓病治療の普及を目指し、再生医療製品の低コストで効率的な製造・品質管理法の研究を行う。
一般的に、再生医療製品の製造では、手作業が多く製造コストが高い、操作が煩雑で非効率、細胞品質の均一性の担保が難しいなどの課題がある。
大日本印刷と大阪大学、テルモは、それぞれの再生医療に関する知見や保有技術を組み合わせ、2019年までに細胞培養操作をロボット技術などで補助する装置の開発、細胞を破壊しない効率的な品質検査法の確立を目指す。
大阪大学の共同研究講座は、企業などの外部組織から資金、研究者などを受け入れて大学内に設置する研究組織。大阪大学教員と企業研究者とが対等な立場で共通の課題について研究を行うことによって、優れた研究成果が生まれることを促進する制度。同共同研究講座は、医学系研究科が推進する産学連携・クロスイノベーションイニシアティブによるオープン(クロス)イノベーションの推進の一環として、複数の企業が大学と連携して研究を行う新しいスタイルの講座となっている。