2011年3月24日
苦渋の決断としてIGAS出展見送りを発表
マンローランド社(本社/ドイツ)は3月23日、ケネス・ハンセン会長、マンローランド ジャパン(株)の宮城荘一朗社長出席のもと緊急記者会見を開き、東北地方太平洋沖地震における同社ユーザー企業の被害状況について報告。また今後の支援策として個々のユーザー企業の被害状況に合わせた「テーラーメイドソリューション」として提案、実施していくと発表。さらに同社では、今回の震災被害を印刷産業全体の危機とし、今年開催されるIGAS2011への出展を取りやめ、被災ユーザー企業の支援を徹底して行っていく考えを明らかにした。
「この未曾有の危機に対し、我々がやるべきことは被災したユーザーをはじめ印刷産業全体を支援していくこと。そこで苦渋の決断であるが今秋、開催されるIGAS2011への出展を見送ることとなった」(ハンセン会長)。
これまで確認されている同社ユーザーの被災状況については、東北6県で31%のユーザー企業で被害が有り、うち3%のユーザー企業では甚大な被害が生じている。なお東北地区ユーザー2社で現在も連絡が取れない状況が続いているとのこと。また同社が提供を予定している「テーラーメイドソリューション」のサポート内容としては、機械設備の点検・復旧をはじめ、ファイナンスに関する特別プログラムの新設、交換部品等のデリバリーの迅速対応など。
同社では当面、ユーザー企業の支援を実施し、その後、政府の支援策を見定めたうえで印刷産業全体への支援に拡大していく方針。