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企業・経営

アグフア、アズーラ国内導入100台に

2008年5月14日

 日本アグフア・ゲバルト(株)(松石浩行社長)は5月14日、(株)岩井美術印刷(本社/東京都墨田区立花6-3-13、岩井良春社長)に納入したケミカルレスプレート「アズーラ」+CTP「アバロンLF」が、国内導入100台目となったことを記念して、共同記者会見を開催。その経緯や機種選択の決め手となったポイントについて説明するとともに、岩井美術印刷に感謝の意を表して花束及び記念品の贈呈式を執り行なった。

 アズーラは、2004年12月に「検版できるケミカルレスプレート」として販売を開始。現像処理が不要な上、高品質と利便性、そして10万部の耐刷力を兼ね備えたサーマルプレートである。印刷時の取り扱いにも優れ、かつ安定性も高く、特殊なハンドリングも不要であることから、ケミカル処理をなくし、ワークフローの効率化、環境対応を望む多くのユーザーに支持され、今回、岩井美術印刷への納入が日本国内で記念すべき100台目となった。
 会見の冒頭、挨拶に立った松石社長は「アズーラはプレート処理工程の短縮を実現したばかりでなく、とりわけ環境保護には多大な貢献を果たす。検版性にも優れ、刷り出しまでの時間も非常に早いアズーラと設置スペースの大幅な削減を実現したアバロンLFの組合せは、省コスト・短納期化に進む印刷業界に最適の製品であると自負している。その証拠として現像液を使用しないCTPとしては80%という高いシェアを誇り、昨年の10-12月の全CTPの出荷台数では、25%のシェアを達成した」と述べた上で、「全アズーラユーザーが、『環境保護印刷とは、印刷会社にとって、決してコスト高にはならない。それどころか結果として、今までよりも遥かに安定した高品質な印刷をもたらす』ということを実証している。岩井美術印刷様にもアズーラを武器に品質向上と環境対応に取り組んで頂きたい」と述べ、アグフアの全面的な協力を約束した。

 岩井美術印刷の創業は昭和53年4月。12坪のプレハブ工場からのスタートだった。当初は、ハイデルベルグ社のKOR62・中古の単色機で、凸版印刷の下請け仕事を寝る間も惜しんでこなす毎日。「早く、もっといい機械でいい印刷をしたい」という思いを胸に、誠実をモットーとした信頼の獲得に注力してきた。結果、現在では菊半裁2~6色機を6台、菊全判5色機を1台、計7台の印刷機を設備するとともに、製本部・刷版部による一貫体制を整え、今年、創業 30周年を迎えている。
 CTP導入は「時代の要請」と語る岩井社長。「デジタルの波は印刷業界を否応無しに変革へと向かわせ、生き残りをかけた競争がさらに激化している。アナログの良さと情を第一にしてきた当社にとって、非常に複雑な思いではあるが、このたび我々もCTP導入に踏み切ることにした」と説明している。
 機種選定の決め手となったのは、▽コンパクトで省スペース▽検版性▽現像機不要で面倒な液の管理が無い▽汚れや匂いも無く環境保護に対応している▽念願の高精細印刷(スブリマ)への対応--の5点。岩井社長は「はじめて同システムを知ったのは昨年のIGAS2007の会場。なぜそれまで見聞きすることが無かったのか不思議に思ったぐらい、我々にとって理想的なソリューションだった」と振り返る。
 導入にあたりCTP室を新設。従来の印刷業のイメージを覆す美しく清潔な環境を実現し、今後は「環境保護印刷推進協議会(E3PA)」の環境保護印刷マーク「クリオネマーク」の取得を目指す方針。またワークフローを含む一連のデジタル化により、今まで近隣に限られてきた仕事を遠隔地まで広げていきたいとしている。「当社は、100%下請け仕事で、まだまだフィルム支給の割合が高い。しかし品質向上と環境対応をテーマに掲げ、CTPがお客様にとっても有益であることを訴えていきたい。今回導入したアズーラ+アバロンLFを介しての業界貢献とシステムの有効活用による業務改善に私自身も大いに期待している」(岩井社長)

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