2014年1月16日
(株)プラネット(資本金5,000万円、秋田市八橋三和町19-38、従業員20名)は、1月6日に秋田地裁より破産手続き開始決定を受けた。
同社の設立は1985年12月。山形市に本店を置く製版業者の子会社として当地に進出した。もともとは製版主体の事業展開であったが、取り巻く市場や顧客ニーズの変化に合わせて事業領域を拡大するとともに、企画・デザインを一貫して提案する小ロットオンデマンド印刷や各種販促物の製作主体へとシフトした。その結果、ピーク時の2008年8月期には約8億9,300万円の年売上高を上げていた。
しかし、大手パチンコチェーンの販促物製作の受注が打ち切られたことに加え、エンドユーザーの広告宣伝費の削減等により2012年6月期(2010年に決算期変更)の年売上高は約4億1,400万円にまで減少し、それに伴って収益も悪化していった。売上高の減少をカバーすべく、2012年8月からは当社が80%の出資をして設立した関連会社と共同開発した青緑色の蓄光式誘導標識および塗料・テープやLED製品の販売を新規事業として始めたものの、思うように売り上げは伸びず、当初2億円と見込んでいたこの事業による売上寄与はほとんどなかった。売上高の減少に歯止めが掛からないなか、新規事業に対する投下資金の回収が図れなかったことで、支払資金を用意することができず、2013年8月3日に事業を停止して自己破産申請の準備に入っていた。
負債は約1億9,900万円。
(帝国データバンク調べ)