2012年10月3日
自己破産申請の準備に入っていた(株)上武カラー印刷(資本金6,000万円、東京都太田市東金井町1238、代表峰岸輝男氏)は、9月5日に前橋地裁より破産手続き開始決定を受けた。
同社は1972年7月に設立した印刷業者。設立以来、従業員は少数ながらも外注業者を活用することにより、大手ドラッグストア、パチンコ店などからの受注を獲得。また、東京営業所も構え、ピーク時の2006年6月期の年売上高は約10億円を計上していた。
しかし、同業者との競争により主力先のドラッグストアとの取引がなくなったことや、ペーパーレスおよび経費削減の煽りを受け、2011年6月期の年売上高は約4億7,000万円にまで減少していた。また、厳しい受注単価のため低収益を強いられていたなか、輪転機導入などの設備投資による有利子負債が負担となり、資金繰りが悪化、ここに来て資金調達が限界に達したことから事業継続を断念、今回の措置となった。
負債は債権者約83名に対し約5億1,824万円。
(帝国データバンク調べ)