2012年7月25日
(有)上村印刷所(資本金1,000万円、新潟県南魚沼市六日町1993、代表上村政司氏、従業員14名)は7月24日付で事業を停止、事後処理を弁護士に一任した。
同社は1947年1月創業、1962年8月に法人改組した印刷、新聞事業等を手がける業者。新潟県南魚沼市では老舗の印刷業者で、商業印刷を中心に、ローカル紙「魚沼新報」の発刊業務、WEB製作等で地元企業、個人に事業基盤を形成し、2001年7月期年売上高は約2億1,000万円を計上していた。
以降は得意先の業況低迷や同業者との競合のほか、インターネットの急激な普及、印刷物のデジタル化等から業況は縮小傾向で推移し、収益面も低調な状況が継続していた。脆弱な財務体質に改善がみられない中で、景気低迷を背景とした需要の落ち込みも追い打ちとなり、2011年7月期の年売上高は約1億3,000万円にとどまり、損益面においても採算妙味薄の状況を余儀なくされていた。
以降も業績に改善の兆しはなく資金繰りも逼迫、業況改善のメドが立たず営業続行を断念、今回の事態となった。
負債は現在集計中であるが、約1億円が見込まれる。
(帝国データバンク調べ)