2012年7月4日
(株)精洸社(資本金1,000万円、大阪市城東区永田2-2-21、代表横田俊郎氏、従業員18名)は、7月2日までに事業を停止し、事後処理を弁護士ほか1名に一任、自己破産申請の準備に入った。
同社は、1962年9月創業、1963年9月に法人改組した印刷業者。当初より刷版を中心に、地場の中小印刷業者を主要顧客として2003年9月期には年収入高約4億円を計上。しかし、オンデマンド印刷が普及する中で刷版の需要が大幅に低下。2007年9月期からはフレキソ印刷に進出したが受注が伸びず、2010年9月期の年収入高は約1億8,000万円までダウンしていた。
一方で年商を上回る借入金負担も重く、2009年9月以降自治体や保証協会などから相次いで差し押さえを受けるなど資金繰り悪化が露呈した。2011年12月には現所へ本店を移転させるなど経費削減に努めたが、状況に改善はみられず先行きの見通しが立たなくなったことから今回の事態となった。
負債は約6億円。
(帝国データバンク調べ)