2012年2月27日
(株)庄田印刷(資本金2,100万円、石川県野々市市徳用町353-1、代表 庄田昌平氏、従業員11名)は2月27日付で事業を停止し、事後処理を弁護士に一任、自己破産申請の準備に入った。
同社は1931年6月に創業、76年4月に法人改組した老舗印刷業者。土産用御菓子製造に使用される菓子袋や包装紙、外箱などを主体に抗菌シートなどの製造を手掛け、2004年3月期には近時ピークとなる約5億1,300万円の年売上高を計上していた。
しかし、収益性に乏しく、同期を含め連続して大幅な欠損を計上していたことから借入金も膨らみ、余裕のない資金繰りとなった。生産工程の見直しによる利益率改善、固定費削減にも注力し、利益計上できる体質改善を図り一旦は利益計上したが、減収に歯止めが掛けられず2011年3月期を含め4期連続の欠損計上が続いた。
さらに、東日本大震災の影響を受けた得意先からの受注減少で、2011年4月の売上高が約3割減少し、5月以降は前期並みを維持したものの資金繰りが逼迫、支えきれずに今回の事態となった。
負債は割引を含み約4億2,000万円が見込まれる。
(帝国データバンク調べ)