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ミヤコシ、熟練の「勘」をAIが継ぐ

印刷オペレーションの未来を切り拓く次世代ソリューションyalessシリーズ

 (株)ミヤコシ(本社/千葉県習志野市、宮腰亨社長)は、オフセット印刷の現場課題を解決するAIソリューション「yalessシリーズ」を昨年9月より提供開始し、国内外で導入実績を増やしている。

 商業印刷やシールラベルを主体とするオフセット印刷業界では、日々変わりゆく現場環境の中でも印刷品質を維持する熟練オペレーターの経験と勘に依拠した現場運用が長らく常態化してきた。しかし、技術継承の難しさや昨今の高齢化、人材不足の深刻化を受け、経験や勘に頼らず安定した印刷品質を維持できる生産体制の構築は、今や喫緊の課題となっている。こうした背景のもと、ミヤコシではAI技術を活用した印刷支援ソリューション「yalessシリーズ」を開発し、現場力の底上げと持続可能な生産体制の実現を支援している。

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印刷支援ソリューション「yalessシリーズ」

熟練オペレーターに匹敵するAIの力

 yalessシリーズは、設定操作AIアシストシステム「yaless AI」と、AIオペレーションパートナー「yaless-Eye」から構成される、オフセット印刷支援ソリューションだ。yaless AIは、オフセット印刷のオペレーションを行う上で必要な項目を検知・データ蓄積し、機械学習することで最適な印刷条件を予測・フィードバックするシステムで、StandardとProfessionalの2モデルから選択が可能。yaless-Eyeは、オペレーターの音声指示を認識し、印刷機の制御や操作支援を行う音声対話型AIシステムだ。

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yalessシリーズの特徴


yaless AI Standard

 現場の周辺温湿度、湿し水やインキの温度など、安定した印刷品質を維持するために必要な環境条件・機械条件を自動計測。計測した情報をもとに機械学習を重ね、印刷最適条件をダッシュボードに表示することでオペレーターへ操作提示をする。オペレーターは提示された条件に従って印刷設定を手動で調整するだけで、熟練オペレーターに引けを取らない印刷品質を保つことが可能。経験の浅いオペレーターでも容易に操作ができることから、オフセット印刷の大きな課題の一つである技術継承問題も解決に導き、現場の生産性向上にも貢献する。

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ワイドモニターによるリアルタイム表示


yaless AI Professional

 yaless AI Standardよりもさらに一歩踏み込んだ支援が可能になる、新しいソリューション。yaless AIからの指示により印刷設定を人間が「手動」調整するStandardモデルと比べ、Professionalモデルでは湿し水量やインキ濃度などの調整まで「完全自動」で行う。必要条件の計測から機械学習、最適条件算出、そして設定調整までAIが一気通貫で行うため、オペレーターの作業負担は劇的に軽減される。印刷品質のばらつきや印刷不良による損紙も抑制し、オペレーターの経験年数に左右されることのない理想的な現場環境を実現する。

yaless-Eye

 音声対話によるオフセット印刷機の直感的操作を実現する、操作支援インターフェース。見当合わせや湿し水ローラー回転数の調整などを、音声でスムーズに実行することが可能。当該印刷機の機械仕様や操作手順の情報に加え、トラブル発生時の対応手順や、一般的なオフセット印刷の知識も格納。印刷障害や機械トラブル発生時には音声対話を通じて原因の特定や対応手順を案内し、迅速な復旧を支援する。オフセット印刷全般の技術解説も音声対話で受けることができ、新人教育・技術継承の面でもオペレーターを強力にサポートする。さらに、yaless-Eyeは日本語・英語をはじめとする多言語音声対話に対応しているため、海外拠点や多国籍スタッフとの連携もスムーズに行え、グローバルな環境での運用も実現可能。なお、先述のyaless AI Standardもしくはyaless AI Professionalと組み合わせてyaless-Eyeを導入することで、AIによる印刷条件の最適化と音声対話による操作支援が連動し、現場の生産性と安定性をより高めることができる。

現場に寄り添う、柔軟な拡張性

 yalessシリーズは、使い方次第で支援範囲が自在に広がる、拡張性の高い印刷支援プラットフォームだ。機械制御系との連携をはじめとする柔軟なカスタマイズにより、現場ごとの課題や運用スタイルに合わせた多彩な活用が可能。印刷機の制御のみに留まらず、メンテナンス通知や生産データの表示、教育支援、トラブル対応準備の自動化といった、現場課題に即した活用方法を提案できるのは、顧客に寄り添うカスタマイズを強みとするミヤコシならでは。また、yalessシリーズはそれぞれ単体での導入にも対応しており、既存機へのレトロフィットも可能(要相談)。現場のニーズに合わせて、最適な組み合わせと導入形態を選択できる点が大きなメリットと言える。顧客ごとにカスタマイズ自在なyalessシリーズだからこそ、その導入効果も現場により様々だ。一例は後述のとおり。

yaless-Eye 単体導入ケース(資源配分最適化に貢献)

 作業工程の多いオフセット印刷では、調整や試し刷りのたびに紙やインキ、電力などの資源が消費され、コスト負担や環境負荷が課題になっている。そこで、印刷機にyaless-Eyeを導入。音声対話型操作支援により、日々起こりがちな調整ミスを抑制、現場負荷を軽減。その上で、印刷終了時の生産量・損紙率などの実績を自動集計し、判断に必要なデータを可視化。改善ポイントが明確になることで、誰もが適切な資源配分を行える、ムダのない現場作りを実現。

yaless AI Professional×yaless-Eye 導入ケース(多国籍人材の活用)

 深刻化する人材不足の影響で、近年多国籍スタッフが印刷業務に携わる現場も増加している。しかしながら、オフセット印刷機の操作の難しさや日本語理解度が課題となり、雇用したスタッフを十分に活躍させられていないケースが散見される。そこで、現場にyaless AI Professionalおよびyaless-Eyeを導入。印刷品質を維持する最適条件はAIが提示してくれる上、オペレーター自身の母国語で作業を進めることができるため、属人的な作業が解消され、現場の生産性が飛躍的に向上。

yaless AI Professional×yaless-Eye 導入ケース(現場の人間関係改善)

 熟練オペレーターから新人オペレーターへの技術継承・教育を行う中で、両者の人間関係に問題を抱える現場も昨今多い。自身の業務が山積する中で新人教育を行う熟練オペレーターはその多忙さからつい語気強く指導にあたってしまうことがある。新人オペレーターは、上司に質問しにくい雰囲気に辟易し、技術が成熟する前に現場を離れてしまう懸念がある。そこで、現場にyaless AI Professionalおよびyaless-Eyeを導入。業務標準化支援により、経験の浅いオペレーターでも高品質な印刷を維持できる上、疑問があればいつでも音声対話でyaless-Eyeを通して質問ができる。部下が自分で解決できる作業が増えれば、熟練オペレーターも自身の業務に集中することができ、双方にとってストレスフリーな現場環境が実現する。

AI技術が導く、印刷オペレーションの未来

 数ある印刷方式の中でも多くのシェアを占めるオフセット印刷。その印刷現場が抱える問題は多岐にわたり、現場の数だけ存在する。(株)ミヤコシは、一つひとつの現場、ひとり一人の顧客に寄り添い、独自のカスタマイズ力で課題解決への貢献を目指すとともに、人と機械とAIが協働する、よりスマートで快適な現場環境の実現を後押しする。

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