2015年10月22日
大日本印刷(株)は、カーナビやスピードメーターなどの車載用液晶ディスプレーの視野角を制御してフロントガラスへの映り込みを防止し、ドライバーから見た時の輝度を向上させた新型の車載ディスプレー用視野角制御フィルムを開発した。
車載用の液晶ディスプレーは、運転席のフロントガラス近くのカーナビやスピードメーターなどに使われるため、特に夜間はフロントガラスにディスプレーの光が映り込んで前方が見えにくくなるという課題があった。この対策として、ディスプレー上部に遮光フードを設置することが一般的だが、デザイン面から敬遠される傾向にあり、視野角を制御するフィルムをディスプレーのバックライトに内蔵させて映り込みを防ぐ方法が増えている。しかし、この視野角制御フィルムではギラツキが抑えられなかったり、輝度が低下するという課題があった。
今回開発したフィルムは、映り込み防止の機能を高めるとともに、ディスプレーの輝度を向上させ、ギラツキも抑えている。