ケーニッヒ&バウアーのRapida106がF段ボール紙へのダイレクト印刷に対応
2024年5月30日
段ボールのスペシャリスト、エルグラフ社が最新鋭の印刷ソリューションに投資
ウクライナのパッケージング企業エルグラフ社は昨年、ケーニッヒ&バウアー社に最新鋭のオフセット枚葉印刷機を発注。そのRapida106は、6つの印刷ユニット、インラインコーター、包括的なオプションで構成されており、この最先端技術の導入により、オフセット印刷の品質向上と生産、デリバリー期間の短縮を実現している。
印刷機は4月からエルグラフで生産を開始
ウクライナを代表する段ボール包装サプライヤー
エルグラフは、近代的な段ボールパッケージ大手サプライヤーの1社として、小売業界向けのスマート・パッケージング・ソリューションに特化してきた。リヴィウ地方を拠点とする同社は、スイス、ドイツ、オーストリア、フランス、ベネルクス諸国を含むヨーロッパ11ヵ国以上の小売業者やブランドオーナーを顧客とし、繊細な果物や野菜など、特別な注意とノウハウが要求される段ボール包装の生産に重点を置いている。
パッケージ生産のコンサルティングやプランニングから、高品質な印刷、高度なロジスティクス・サービスまで、オールラウンドなサービスを顧客に提供しており、また段ボールは主にヨーロッパの大手サプライヤーの再生紙をベースに地元で生産されたもので、同社はマイクロフルート段ボール、とくにFフルート段ボールのスペシャリストとして、顧客に対してエコロジーと経済性の両面で幅広いメリットを提供している。
生産は新たなレベルへ
エルグラフの取締役会トップで、投資計画および製品開発を担当するイゴール・レビン氏は「Rapida106の導入により、我々は顧客へのサービスにおいて、品質、スピード、そしてサステナビリティをまったく新しいレベルに引き上げることができた。とりわけ、高品質オフセットでFフルート段ボールに直接印刷できるというオプションは、私たちの想像力を掻き立て、投資を納得させるものだった」と語る。
Rapida106は、年初より納入、設置され、最初のテストジョブは3月に完了、4月初めから毎日稼働している。この印刷機は、毎時最大1万8,000枚の生産速度に対応するよう設計されており、エルゴトロニック・ファミリーの多くの自動化機能が組み込まれている。
設置されたRapida106
エルグラフとその株主によって実現した投資
エルグラフは2017年以来、スイスのヌーシャテルにあるペーパー・トレーディング・グループ社(PTG)のパートナーである。PTGは、欧州の全顧客のプロジェクトが円滑に進むよう、中心的なコンタクトパートナーであり、アドバイザー、受発注管理者の役割を果たしている。
その一員であり、包装のスペシャリストとしてエルグラフは、2024年にサービスと製品ポートフォリオを拡大するために、さらなる投資を計画している。