2016年8月5日
8月4日、吉田印刷所・本社で記者発表と対談が行われた
(株)吉田印刷所(新潟県五泉市今泉、吉田和久社長)と日本アグフア・ゲバルト(株)(松石浩行社長)は、「世界一ムダのない印刷」の普及・啓蒙を目指した「フレッシュプリントコンソーシアム」を設立した。
吉田印刷所が提唱する「フレッシュプリント」とは、印刷物が情報の陳腐化によって無駄なく効果的に使われていない状況に対し、必要部数を小口分割印刷することによって、顧客側での印刷物の無駄を排除するというもの。このような仕組みをつくることで、新たな印刷需要を喚起し、大きなマーケットを創造するためにコンソーシアムという形で印刷業界の賛同と普及・啓蒙を呼びかけるとともに、その基本技術となる「乾燥促進印刷技術」を共有していく。
「フレッシュプリント」の確立には、水を極限まで絞って印刷する「乾燥促進印刷」がなくてならない仕組み。水を極限まで絞って印刷することで、紙の変形や過乳化によるインキの劣化を限りなく軽減することが可能になり、高品質な印刷物を安定的に供給できる。吉田印刷所では、この水を絞った印刷に適したプレートとしてアグフアの現像レスプレート「アズーラ」を採用。今回、両社がタッグを組むことで「世界一ムダのない印刷」の普及を目指す。