2013年9月4日
(株)四季社(資本金9,950万円、東京都豊島区西池袋5-26-16、代表 筒井義宏氏、従業員13名)は、8月30日に東京地裁へ自己破産を申請した。
同社は1988年7月に設立され、宗教関連の書籍、DVDの企画・編集などを手がけていた。主力の書籍出版では「日本の古寺シリーズ」「世界の仏教シリーズ」「いのちとこころシリーズ」など一般大衆向けのものから、宗派ごとの経本等の仏教専門書籍や寺院の信徒に対する教化本など実務的なものまで約1,000種類取り揃えていた。CD-ROMやDVD等での映像商品提供も行い、全国の寺院関係者を主な顧客として、2007年12月期には年売上高約4億8,500万円を計上していた。
しかし、その後は書籍関連の取扱が減退基調で推移するなか、2011年3月の東日本大震災により東北地区の寺院が支出を控えたことの影響や在庫負担軽減のため新商品を抑制したこと、また個人消費低迷により売り上げがさらに落ち込み、2012年12月期の年売上高は約1億8,100万円にダウン。過年度の赤字計上に加えて、収益性も乏しく、財務面は脆弱な状態が続くなか、借り入れ負担も重荷となっていた。
申請時の負債は約4億円だが、今後変動する可能性がある。
(帝国データバンク調べ)