勝田製作所の断裁機導入で生産性が大幅向上
他社製から切り替え、高精度な断裁と操作性を評価
0.1ミリ単位の精度調整を評価~タッチパネル操作で職人技に頼らない断裁へ
一方、実際に断裁機を使用する現場では、断裁精度と操作性の向上が高く評価されている。
諸見里工場長がとくに評価するのは、0.1ミリ単位で断裁寸法を調整できる精度の高さと、その設定をタッチパネル上で行える操作性だ。
「1ミリの10分の1という細かな単位まで調整でき、それが12.1型大画面タッチパネルに一覧表示されるので非常に作業がしやすい。名刺のような小さな印刷物を断裁する時にも助かっている」と諸見里工場長は説明する。
また、従来機では細かな寸法合わせに作業者の経験や勘が求められる場面もあったという。それに対し、勝田断裁機では勝田独自のパルスハンドルにより数値設定を確認しながら精度の高い断裁作業を進められるため、調整作業のしやすさが向上した。
諸見里工場長は「以前は職人技で対応していた部分もあった」と振り返り、機械の性能と操作性によって細かな断裁作業を行いやすくなった点を評価する。
さらに、安全性についても印象的な評価を聞くことができた。諸見里工場長は「勝田断裁機は安全すぎるほど安全。現場では、そこまでしなくてもいいのではないかと思う時があるほど」と話す。

例えば、クランプが下降した状態で、丁掛けの目印としてトンボとトンボを結ぶ線を引こうとすると、ボールペンの動き(手動作)を安全装置が検知し、クランプが上昇するのだという。
作業者にとっては従来の作業方法との違いを感じる場面でもあるが、それだけ安全面に配慮された機械であることを示すエピソードだ。
断裁精度や操作性に加えて、安全機構の充実も、従来機からの切り替えによって現場が実感している変化の一つとなっている。
設備更新で生産体制の強化へ〜今後も印刷・製本設備の充実を目指す
そして、導入後のアフターサービスについても、同社はとくに不便を感じていないという。諸見里工場長によると、設備に関する問い合わせや対応が必要な場合には、沖縄県印刷工業組合のサービス担当者に連絡することで、無料で対応してもらえる体制となっている。
「電話をすればサービス担当の職員が来てくれるので、今のところ困っていることはない」と諸見里工場長。沖縄という本土から離れた立地条件にあっても、サポート面で不安がないことも勝田断裁機を選択した理由の1つということだ。
一方、同社では断裁機以外にも、今後の設備更新が課題となっている。
大城社長は「印刷機だけでなく、製本・後加工機も古くなっているので、設備投資を進めていかなければならない。そのためにも、これから頑張っていきたい」と今後の抱負を語る。
創業以来、沖縄の社会や文化に根差した印刷・出版事業を展開してきたあけぼの印刷。今回の勝田製作所製断裁機への切り替えは、老朽設備の更新にとどまらず、生産効率の向上と安定した品質の確保につながる取り組みとなった。
同社は今後も、設備の充実と生産体制の強化を図りながら、地域に密着した印刷・出版事業を展開していく考えだ。










































