TOPPANとOOYOO、高性能CO2分離膜の量産化技術を開発

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TOPPANホールディングス(株)(麿秀晴社長 CEO)と(株)OOYOO(ウーユー、京都府京都市)は、OOYOOの持つ世界最先端のCO2分離膜の技術と、TOPPANがフィルム製造などで培ってきた表面加工技術・製造ノウハウを融合させた高性能なCO2分離膜の量産化技術を開発した。
昨今、温室効果ガス削減を目的として、工場などからの排ガスやプロセスガスに含まれるCO2を分離回収する技術が注目されている。CO2分離にはいくつかの方法があり、TOPPANとOOYOOが開発を進めているのは、省スペースかつ低エネルギーでの駆動が可能という特長を持つ膜分離法によるもの。このCO2分離膜を搭載した装置を用いて、工場などからの排ガスやプロセスガスに含まれるCO2を分離回収し、炭酸ガス、肥料やドライアイス、化学製品や燃料製造のための資源として再利用することで、カーボンリサイクル技術の確立に寄与し、カーボンニュートラル社会の実現に貢献していく。
なお両社は、この分離膜を搭載したCO2分離回収装置(回収量100kg/日)による実証実験を10月から開始する。