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池田紙器工業(熊本)

初の国産断裁機導入で信頼と安心感

断裁精度と安全性を両立勝田断裁機が安定した品質にも貢献

オールマイティーな断裁機として信頼

 そんな同社が初めて国産断裁機を導入したのは2022年のこと。老朽化が進んでいた海外製断裁機は、部品の供給停止やコストの高騰など、運用上の困難に直面していた。池田常務は「交換部品の納期や価格、出張費など、維持するための負担が大きくなっていた」と振り返る。

 そんな同社はいよいよ国産断裁機への切り替えを決意。当初は勝田断裁機ではなく、別の断裁機メーカーも候補に挙げていたが、「熊本県印刷工業組合が主催する断裁機講習会に参加したところ、その会場となっていた会社が使用していたのが勝田断裁機だった。話を聞くと勝田製作所は業界での評判も良く、また断裁精度やソフトクランプなどの安全性、アフターなどの対応も良いとのことで、勝田断裁機を導入することに決めた」と池田常務は話す。

 海外メーカーの断裁機を勝田断裁機に切り替えて3年。同断裁機には様々な機能が搭載されているが、同社のオペレーターが評価していたのは、長年にわたり勝田断裁機に搭載されている「ハンマー機能」だ。これは5センチ間隔で用紙の間に残った空気を抜いていくというもので、池田常務は「紙の層に空気が残っていると、断裁精度に影響がでることがある。この機能により薄紙を多く積んでも正確な断裁精度を実現する」と、同機能のメリットについて説明した。

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オペレーターは「ハンマー機能」を高く評価

 「現在はもう一つの海外製断裁機と勝田断裁機の計2台で断裁部門を稼働させているが、勝田断裁機は『オールマイティー』に使用できる主力機となっている」(池田常務)

 A全用の従来機も精度と使い勝手の良さから長年愛用しているが、片引き駆動であり、厚物断裁時に片側に大きな負荷がかかることでボルトの破損などのトラブルに見舞われていたが、勝田断裁機は両引き駆動方式を採用しているため、そのようなストレスからも解放され、作業者が恐れずに断裁作業に集中できるようになったという。

 さらに、同社では勝田製作所のメーカーとしての対応も高く評価している。営業担当の人柄や熱意、ユーザーに寄り添った対応も導入を後押しした。「断裁機の価格改定があるという話だったため、その前に導入したかったのだが、当時はコロナ禍で、設置が数ヵ月遅れる可能性があるという話を聞いていたが、柔軟に対応していただき、価格改定前に導入することができた」(池田常務)というのは、まさに営業担当のユーザーに寄り添う姿勢が表れているエピソードだと言えそうだ。

 「断裁機は数十年間にわたって使用するものであり、信頼できるメーカーであることが重要である」(池田常務)

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