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日印産連、持続可能な社会の実現へ〜印刷産業環境ビジョン2050策定

 (一社)日本印刷産業連合会(日印産連)は、印刷産業として、これまでの環境保全のさまざまな取り組みに加えて、これからも持続可能な社会の実現に向けて貢献していくことを目的に「印刷産業環境ビジョン2050」を策定した。

 日印産連をはじめ印刷産業は、これまでもさまざまなかたちで環境課題に取り組んできた。しかし、気候変動の深刻化や資源制約の顕在化、さらに国際的な脱炭素・循環経済への移行が加速している中、従来以上に主体的な取り組みが求められている。印刷産業においても製造プロセスやサプライチェーン全体で環境負荷低減を進めていくことが急務となっている。こうした背景を踏まえ、日印産連では、新たに「印刷産業環境ビジョン2050」を策定し、脱炭素、循環経済、自然共生の実現に向けて印刷産業全体で挑戦を加速していく。

 今回、策定された「印刷産業環境ビジョン2050」は、これまでの取り組みに加え、これからも持続可能な社会の実現に向けて「脱段素社会の実現」「循環経済の深化」「自然共生社会の推進」を重点目標に掲げている。

 「脱段素社会の実現」では、事業活動に伴う温室効果ガスの排出量(Scope 1、Scope 2、Scope 3)を実質ゼロにすることを目指していく。このためにエネルギー効率の向上や再生可能エネルギーの導入を推進し、持続可能な生産プロセスや製品・サービスへの転換を図っていく。

 「循環経済の深化」では、事業活動を通じて循環経済の実現を目指していく。資源のリサイクルや再利用を促進し、廃棄物の削減に努め、持続可能な資源利用を推進していく。

 「自然共生社会の推進」では、事業活動において生物多様性の保護と促進に取り組み、自然共生社会の実現を目指していく。さらに環境保全に配慮した製品開発や地域社会との協力を通じて、持続可能な未来を目指していく。

 また、日印産連では、これら重点目標の達成に向けて、2030年の中間目標を次のように定めている。

 「脱段素社会の実現」では、2030年までに2013年度比で温室効果ガスを55%削減。2040年には73%削減を目指し、2050年にはカーボンニュートラルの実現を目指していく。

 「循環経済の深化」では、産業廃棄物の最終処分量を0.15万トン以下に維持するとともに再資源化率を97.5%以下に維持する。

 「自然共生社会の推進」では、持続可能な原材料調達を推進する。具体的には、持続可能な森林資源の利用に寄与する用紙調達を進めるとともに、社会・環境の変化にも迅速かつ前向きに対応し、持続可能な未来の実現に向けて行動していく。

 また、日印産連では、加盟団体・企業と実効性のある取り組みを進めていくために用語解説書を作成。この用語解説書は、主要な環境用語をわかりやすく整理したもので、会員団体・企業の社内教育や研修等の資料としても活用することができる。

 日印産連では、今回のビジョン達成に向けて、これまで取り組んできた事業との連携運用も計画している。具体的には、積極的に取り組んできた3つの環境自主行動計画(カーボンニュートラル行動計画、循環型社会形成、VOC排出抑制)にも同ビジョンを反映し、活動を加速していく。また、環境に配慮した印刷の総合認定制度である「グリーンプリンティング(GP)認定制度」を同ビジョンと整合性ある制度に進化させ、その基本的な要求事項であるグリーン基準に盛り込んでいく。

 加えて現在、休止状態にある「印刷産業環境優良工場表彰制度」を同ビジョン達成に向けた活動を推進するための制度へと深化、充実させるべく検討を進めていく。

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